ミヤギテレビ杯ダンロップ女子OP2023観戦

2023年のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープントーナメントが開催されています。

今年は、久々の人数制限なしでの開催で、初日の午後と2日目午前中の観戦してきました。初日は2789人。2日目は5,775人。盛り上がりました。観戦を楽しみつつ、以前と異なっていると気づいたところを記載してみます。


以前、観戦の参考にと書いたブログはコチラから

以前と異なっている所

■シャトルバスは観光バス
コロナ前は路線バスにて運行していましたが、今年は観光バス(全座席に着席)にて運行されていました。ただし、早朝等の混雑時は一部路線バスが出る・・・かも?(バス会社スタッフさんより)。実際は乗車していないので不明。

■パンフレットはなくなり、ペアリング表の裏面に
入場時に配布される資料は、コロナ感染拡大防止による、制限ありでの開催時と同様に、ペアリングシートの裏面にコースレイアウトが記載されているものとなりました。
以前はしっかりとしたカラーのパンフレットがありましたが、廃止されていました。

■50回記念大会のカジノマーカーがもらえます
今回で50回の記念大会。
記念に全員にカジノマーカーがもらえました。

■特別観戦エリアはない
コロナ前はイス持参による特別観戦エリアが設けられていたが、コロナ後は無し。そして今年もなし。

■ギャラプラ以外の飲食コーナーはなし
コロナ前は、ギャラプラ以外に数か所飲食エリアがあったが、なくなりました。

■インターネット中継はGOOD
テレビ中継の時間も増え、LIVE中継も多くなっているが、やはりインターネット配信があるのはうれしい。なぜなら、コース内でもチェックできるからだ。
インターネット配信はLIVE中継。注目の組は、常にテレビカメラが追いかっけているので、コースを移動しなくても状況チェックができる。つまり、定点観戦派の人は、目の前のプレーとインターネット配信で注目組を同時に観戦できる。

2019年(左)と2023年(右)の放送配信比較

■フォトスポットがある?(詳細未確認)
帰宅後気づいたのだが・・・・(^^;)
入口そばのエリアがフォトスポットとして設定されている。おそらく、このエリアだけ写真撮影が許されているのではないだろうか?今までは場内撮影禁止だったため、観戦行ってきましたーの画像は寂しいものだったのだが、もし撮影できるなら、18番グリーンや練習グリーンを背景に撮影ができそうだ。実際の『フォトスポット』の使い方を聞いてこなかったので、これから行く方が、係りの人に確認しながら使用してみてください。

1日目の午後と二日目の午前中に観戦し、特に印象に残ったことが二つ。

★一つ目は選手たちの練習量
1日目のラウンド終了後、練習場に行ってみると、所狭しと選手たちが練習している。17時となり少し暗くなりかけてきたので、帰ろうと出口に向かうと、練習グリーンにもたくさんの選手たちが。こんなに練習するんだから、ここ数年女子プロのレベルも上がってきたと言われるのもうなずける。
1ラウンドすると、体のあちこちが痛くなって、3日ぐらいは調子が悪いおじさん(俺)とはわけが違う。あらためて、すごい世界だなー。

★ベテラン?の落ち着き
若い選手は、ショットの不調も態度に出るし、ギャラリーとのコミュニケーションが上手じゃないようにも感じることが多い。
しかし、勝みなみ選手や、畑岡奈紗選手などについて回ったんですが、ギャラリーの多さや自分の悪いショットにも動じない落ち着きっぷりに関心。
以前観戦したときも、40歳前後のベテラン勢(表純子プロや福島浩子プロ)の落ち着いた振る舞いに感心したものだが、彼女たちはまだ20代・・・ですよね(^^;)。世界という舞台で戦っているからなのだろうか?プロのオーラがあってすごく印象にのこりました。

明日の最終日は仕事をしますが・・・・インターネット中継で観戦もします(笑)

ゴルフなびヤーデージブック【サイズ制限越え】経緯と対応 Part 3

2023年4月。ゴルフなびヤーデージブックの一部商品が、ルール不適合と指摘を受けました。今回その経緯や内容について、今後の記録として残すため、その後の対応等を3回にわたってまとめているPart3です。

Part1はコチラから
https://age-sht.net/archives/7539

Part2はコチラから
https://age-sht.net/archives/7552

現状の解釈内ではNGだが、R&A用具審査に正式な審査をお願いしてみてもいいかもしれない。(あらたな解釈がされるかも)と考え、秋田CCの製品に関しては『R&A用具審査』に提出してみることにしたのは4月下旬でした。

R&A用具審査の書類準備

R&Aへの用具審査手続きに関しては、JGAのホームページに丁寧に記載されている。http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/info_03.html

分類としては大きくクラブとその他(ティー、グリップ、手袋、電子機器など)に分かれている。ドライバーなどのクラブに関するルール適合などの審査も、この申請で行われているようだ。

今回はヤーデージブックなのでその他の分類で申請。申請費用は65ポンド(申請時で日本円で約11,000円)。英語力の無い私は、Deep-Lを駆使しながら申請書などの書類を作成し、発送準備が完了。

イギリスへの荷物発送

そもそも海外に荷物ってどうやって送るの?からスタートした私(汗)。
郵便局にはEMS(国際スピード郵便)というサービスがあり、これで発送できることを知る。へ~。便利な世の中だなーと感心する。

Webフォームから入力できるので、いろいろ記載する必要はあるが、日本郵便のWebページに細かく解説されているので(解説動画もある)、時間はかかったが何とか完了。窓口に行き支払いをすませて発送完了(送料 3,150円)。到着までの標準日数は3日。問い合わせ番号を見ながら到着をチェックしていると・・・・ここでトラブル発生!

保管・・・(汗)

イギリスに到着したまでは良かったが、そこで荷物が保管され動かなくなる。Webで調べるとEMSはイギリスに到着するとPercel Froceにて配達される。そこでPercel Forceのサイトで番号を問い合わせしてみると【Address problem】と書かれている。ガーン(^^;)

何が間違ったのか・・・

もう一度確認してみたが、住所は間違っていない・・・が・・・あれ? Postcodeが空欄になっている。これか?

ということで、住所の番地と勘違い(イギリスは数字だけじゃないのかよー)していて、PostCodeを空欄のまま発送。住所不定で荷物が保管されたようです。

何とか修正できないか、Percel Forceに問い合わせしてみたが・・・
【住所の訂正はできません。発送元の国の郵便局で必要な修正を依頼する機能があります】とメールで回答が。

では郵便局に問い合わせしたところ
【国際交換局前なら可能だが、それ以降の変更はできない。待つしかないですね】とのこと。

再発送

Webの投稿などをみると、そのまま日本に返品されることもあるようなので、再度発送することに。

書類はPCで作ったので、一部校正しながら作成。EMSの入力も2回目なので順調に。住所の入力だけは間違えないように。よく見るとPostCode以外にも、色々抜けていたところも入力。

これで、発送したところ約1週間で無事到着しました。ちなみに、保管されてしまった荷物は、なんと1週間後に動き出し・・・無事?到着してしまったようです(遅いんだよー)。住所不明ではあったが、おそらくその後手作業にて確認したのか?配達されたようです。→R&Aにその旨を連絡し、2重請求されないようお願い。

1回目発送の追跡記録
2回目発送の追跡記録

その後、R&Aから荷物受取、審査受付と28日以内に結果がでますと連絡が入りました。

審査受付から28日後・・・

受付から28日後の6月上旬、一通のメールが入りました。

この審査はゴルフ規則チームとの話し合いが必要で、時間がかかっています。決定次第連絡する (R&A 担当者)

日程を区切ることなく、延長戦の連絡でした。ただ、規則チームと話し合いをしているということは、少なくとも何かの変化を検討しているのでは?と少し期待をしつつ待つことに。

審査受付から2カ月後・・・

R&Aからの連絡は入らず、その間商品の修正や新規作成はSTOP。
北東北のシーズンは半分を過ぎようとしていて、これ以上待つことは難しかったので、R&Aに強めに?催促してみることに。

メール後土日を挟んだ週明けに1通のメールが届きました。

ルール不適合です・・・しかし

メールに書類が添付されてきました。

正式見解として、見開き2ページのホールマップ(ホールレイアウト図)が違反であると判断されました。

しかし、この書類が送付されてくる前に、事前にメールもいただきました。

(R&Aからのコメント抜粋)
この件について話し合いをしたが、2ページにまで広がったホールレイアウト図は、サイズ制限を越えている。このため、違反であると判断し、競技では使用するべきではない。

しかし、この判定が規則解釈が意図しない結果であることを認め、解釈の見直しをすることにした。ただ、この変更にはUSGAも含め議論と合意が必要なので時間がかかる。見直しの結果、解釈の変更がされた場合には連絡する。

ということで、今後見直しの可能性も示唆してもらった。

現在の解釈では、グリーンの形状をしたものはすべて(ただの丸印であっても)、グリーンのラインを読む援助になるかどうかにかかわらず、このルールの規制の対象になってしまっている。

私も最近老眼がひどく(笑)、自分で作ったヤーデージブックが見えにくい年ごろです。規則とは関係ないものに関しては、制限を外してほしいと思います。

決定後、秋田カントリー倶楽部のヤーデージブックで見開き2ページの図を1ページに変更。8月からようやく無償差し替え及び販売を再開しました。

今回の決定まで、色々お待ち頂いた皆様。ご迷惑をおかけしました。

そして、本来なら4月の不具合が判明した時点で修正を加えるところ、R&Aへの正式申請結果を待つことに了承いただいた秋田CCさま、ありがとうございました。(3ヶ月間の販売機会を損失させてしまいご迷惑おかけしました)

今後もゴルファーの皆さんの役に立つような、より良い製品を制作できるよう努めていきます。そして、このブログがなにかのお役に立つのであれば幸いです。

ゴルフなびヤーデージブック【サイズ制限越え】経緯と対応 Part 2

2023年4月。ゴルフなびヤーデージブックの一部商品が、ルール不適合と指摘を受けました。今回その経緯や内容について、今後の記録として残すため、その後の対応等を3回にわたってまとめているPart2です。

Part1はコチラから
https://age-sht.net/archives/7539

Part 1では、指摘があった内容やその最終判断に関して記載しました。ただし、このルールが普通の調べ方ではわかり難い内容でした。Part2では、このルールをどう理解し判断されていったかについてまとめておきたいと思います。

【ゴルフ規則4.3】

【規則4.3用具の使用】に関する規則があります。さらにその中に【4.3認められる、禁止される用具の使用】があり、距離や情報を得るために使えるものが書かれている。現在は距離計測器なども、使える機器として挙げられている。

この規則が対象のはずなんだが、この中にグリーンリーディングブックに関する記載は見当たらない。その場合は、オフィシャルガイドを確認することとなる。

【オフィシャルガイド規則4.3 詳説】

オフィシャルガイドは各規則の詳説や関連事例の説明、競技運営に関するガイダンスなどが掲載されていて、競技運営者やレフェリーに必携のゴルフ規則専門書です。

5,500円

http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/image/OfficialGuide_forWeb_20230309.pdf

買うと高いが、JGAのホームページで、PDFで無料で公開されているのでありがたい。


2019年の改正時に発表された資料に【新しい解釈を採用】と書かれている。

http://www.jga.or.jp/jga/html/jga_data/04KISOKU_NEWS/2018_KISOKU/GreenReadingMaterial15Oct2018Final.pdf

規則は変えないけど解釈を変えたということだろう。内閣が憲法解釈を変更・・・と同じ・・・ですかね。

そして、オフィシャルガイドの規則4.3詳説を見てみると 【4.3a/1 グリーンリーディング資料の使用についての制限】が記載されている。つまり、ここが2019年1月から追加されたのだ。

その中には細かく記載がされていて
・パッティンググリーンの画像の縮尺は5ヤードに対して3/8インチ(1:480)以下に制限される(【縮尺の制限】)。
・パッティンググリーンマップや画像を含む本やその他の紙は41/4インチ(10.8㎝)×7インチ(17.8㎝)を越えてはならない(【サイズ制限】)

となっている。※詳細はオフィシャルガイドを参照ください。

ただし、記載されている内容だけでは、細かいところまでの判断はしにくく、さらに具体的な補足資料を確認することになる。それが、質疑応答の文書となる。

【グリーンリーディング資料の使用を制限する解釈 4.3a/1に関する質疑応答】とは

こういう文書はまとめて記載されているわけではなく、適時公表されているものです。今回検討時に参考としたものは 2021年12月2日にJGAの用具規則・関連ニュースに投稿された【R&AとUSGAはグリーンリーディング資料の使用をさらに制限するためのローカルルールひな型を導入】にリンクがあった内容です。以下にURLを記載しておきます。

http://www.jga.or.jp/jga/html/jga_data/04KISOKU_NEWS/2021_KISOKU/GreenReadingFAQ(Dec2021)2.pdf

最初の公開はルール改定後の2019年の4月で、2021年12月の改定は、2022年から最も高いレベルの競技ゴルフにて使用されることを想定した、ローカルルールひな形G-11の追記に合わせて改訂されている。

参考までに・・・

2022年1月から採用が可能となった【ローカルルールひな型 G-11:グリーンリーディング資料の使用を制限する】も 2021年12月2日のJGAニュースに掲載されている。その後、オフィシャルガイドのローカルルールひな形に掲載された。

この中に、詳説の内容をさらにQ&A形式で解説がされていて、具体的なイメージが湧きやすい内容となっている。

ということで、まとめると・・・
現状のグリーンリーディング資料における、公式解釈(文書)は以下となる。
・ゴルフ規則
・オフィシャルガイド
・質疑応答文書 などの公式文書(過去資料も含め)

しかし、ここに見開き2ページに記載した場合の判断はない。広げて大きな紙になるものはNG(ピンシートはOK)だったり、見開きになる冊子はOKであることは分かる。しかし、見開きに記載した図に関しては明記されておらず、正しい判断はできそうにない。

このような場合は、ルールに関する上部団体へお伺いを立てるしかない。今回の秋田カントリー倶楽部さんのような場合は、直近に東北女子アマ開催予定だったため、大会主催の東北ゴルフ連盟へ確認。そこで判断ができない場合は、日本ゴルフ協会(JGA)へ問い合わせすることとなった。

【JGAへ規則に関する問い合わせ】

一般の人が問い合わせをする場合は、質問フォーマットがあり、それに沿って問い合わせができるようだ。(jGAのホームページに掲載されています)
ゴルフ場の場合は、連盟の加盟クラブなので、前述の通り東北ゴルフ連盟→JGAと直接確認することになる。

また、以前私もヤーデージブック制作を始める際、関係者からご紹介いただいたこともあり、直接JGAへ問い合わせをすることができた。(おかげで、結論を早く出すことができた)

2023/11/9 追記
【ゴルフ規則の質疑について】という題名で、個人からの質問は受け付けていないと追記されたようです。したがって、競技関係者は競技委員長を通じて問い合わせ(FAXまたは郵送・・・汗)。この告知は競技以外の問い合わせについては明記されていませんが、JGAに問い合わせするのは控えておきましょう。個人的な疑問は、近くの面倒見のいい詳しい方に教えてもらった方が早そうです(笑)。(競技ゴルフに参加すれば、それなりの方々ともお知り合いになれるでしょう)

JGAのゴルフ規則に掲示されていた内容

そこで判断された結果は、Part1で記載の通り『見開きページに記載した図は、見開きページのサイズにて制約がかかるという認識である。』という見解だった。→ルール不適合の図となる。

ここから、一気に商品の変更・修正等の動きをすることに。

またこの時、以下の様なお話もいただきました。
・JGAではこれまでに出ている規則やオフィシャルガイドによる判断しかできず、R&A/USGAにて新しい解釈を示さない限り、この内容は変更できないこと。
・正式な審査をするのであれば、R&A用具審査にヤーデージブックを提出することもできる。
ということでした。

R&A・・・ですか(汗) 

英語できないし・・・・(汗)

でも、ワンチャンあるか?

指摘を受けた秋田CCの場合、グリーンのラインを読む援助にもならないコースレイアウト図がルール不適合と判断されるのは、そもそもルール作成時の趣旨と異なる解釈がされているのではないか?

また、2019年発行時から毎年少しづつ変更が加えられており、まだまだ修正途中の規則なのではないか?

それなら、現状の解釈内ではNGだが、R&A用具審査に正式な審査をお願いしてみてもいいかもしれない。(あらたな解釈がされるかも)と考え、秋田CCの製品に関しては『R&A用具審査』に提出してみることにした。
※他7コースに関しては、状況及び競技日程等の関係もあり、即差し替え対応にしました。

Part3では、『R&A用具審査』に申請し、結果がでるまでの内容をまとめておきます。

ゴルフなびヤーデージブック【サイズ制限越え】経緯と対応 Part 1

ゴルフなびヤーデージブックにおいて、ルール不適合との指摘がありました。今後の記録として残すため、今回その経緯や内容、その後の対応等を3回にわたってまとめてみました。

【ゴルフなびのヤーデージブックとは】

ゴルフなびのヤーデージブックは、コースマネジメントを楽しんでもらうため、2017年から制作スタート(コースガイド)。2021年以降は精度の向上したドローン測量により、競技用としても利用いただけるようになりました。
プロ用との違いは、コース全体を把握しやすいよう全体のレイアウト図および高低差図を記載しているところ。これで、コースガイドのようにTeeからグリーンまでを一気に把握しやすくなります。残り距離表示は少ないのですが、GPS機器やレーザー測定器との併用していただければ問題ない。そして、グリーンの傾斜図もありグリーンリーディング資料としても利用できる一冊です。

【ルール不適合じゃないの?の指摘】

2023年4月から「秋田カントリー倶楽部」のヤーデージブックも販売開始していましたが、2023年6月に日本女子アマが開催されることもあり、JGAの方が来場した際、「ルール不適合では?」と指摘があったようです。日本女子アマ向けというわけではなかったのですが、東北女子アマが5月に開催されるということもあり、選手の方が購入されてもいたようで、急ぎ指摘内容を確認することになりました(4月下旬)。

グリーンリーディング資料において、【サイズ】と【縮尺】が制限されています。【サイズ制限】では、パッティンググリーンマップや画像を含む本や他の紙は10.8㎝×17.8㎝を越えてはならないと制約があります。

従来のゴルフなびヤーデージブックでは、全体図を1ページに記載していた為、画像が小さく見難いとのご意見も。確かに小さいバンカーなどは、わかりずらい。そこで、2023年モデルから図を見開き2ページにわたって表記することで、図を大きくし見やすくしようと改良していました。

しかし、調査確認の結果、1ページがサイズ制限内であっても、冊子を見開きで使用した場合は、『見開きページのサイズで評価する』と判断されました。※図参照のこと

つまり、冊子サイズが【サイズ制限内】(左画像)であっても、見開き2ページに記載した場合は(中画像)、9㎝×33㎝サイズと判断され、サイズ制限を越えていると判断された。

【使用が制限される場面とはいつ?】

秋田カントリー倶楽部のヤーデージブックは【ルール不適合】となったが、では実際に制限される場面とはどんな場面であるか?

グリーンリーディング資料は、2019年のルール大改正時に、パッティングラインを読む支援の為に使用することへの制限が追加された。具体的には次の場合に適用(使用が制限)される。
①パッティンググリーン上でプレーヤーが行うすべてのストローク
②どこからであっても、プレーヤーの意図が球をそのパッティンググリーン上に止めようとしている場合に、パターで行うストローク

※②に関しては2023年のルール改正にて、廃止になりました

したがって、パッティンググリーン以外で使用する場合は対象外である。また、適用外とされた図はレイアウト図のみである。そのレイアウト図にはパッティングライン読むために必要な情報はないため(主にグリーンの外形のみ)、通常ラインを読む支援に使用するのはグリーン詳細図のみだろう。つまり、商品としてはルール不適合の図が記載はされているものの、実際ルール違反となりペナルティを課せられることは、ほぼないともいえた。

【対応は?】

実際にペナルティになる場面は稀ではあるものの、販売する際「ルール適合品です」というわけにはいかず、説明が必要とされる。ただし、この説明は、上記の内容からわかるように、わかり難いし伝えずらい。注意喚起しながら販売することも検討したが、結果、一度販売中止にし対応を検討することとした。(4月末)

【他の製品への波及】

見開き2ページにわたって、ホール全体図を表記しているのは秋田CCだけではあったが、見開き2ページがNGと判断されたため、過去製品にもなかったか確認をしてみた。

すると、全体図ではないものの、グリーン詳細図を見開き2ページに記載している製品が7コース存在していた。

約3㎜程度のはみだしである。
念のためJGAにも確認してみたが、「誤ってはみ出していても、何㎜であっても、2ページに及んで表示している図は2ページサイズで評価する」と判断された(ルール不適合)。

秋田カントリー倶楽部の場合とは異なり、グリーン詳細図がルール不適合と判断されるため、使用上でも支障が出る可能性があり、全商品差し替えできるよう修正することした。

日程が近かった競技に関しては、ゴルフ場および競技の運営側のご協力のもと、緊急差し替え対応等を行いました。ご協力いただいた皆様ありがとうございました。なにより、ギリギリでドタバタしてしまった選手の方々には大変ご迷惑おかけいたしました。心よりお詫び申し上げます。

2019年のルール改正以来、規則等は細かくチェックしていましたが、私の思い違いも含め詰めが甘かったと反省しています。ただし、今回色々と調べたり、JGA担当の方ともやり取りをしましたが、非常にわかり難いところで規定されているルールであると実感。また毎年内容を微調整していることからも、ルールを改良している最中なんだな・・・とも感じた。

Part2では、通常のルール規則を読んでいるだけではわからない今回の規定を、どう理解していくのかについてまとめていきたいと思います。

ゴルフ人口増加の流れをつくれるのか!

このブログは2023年ゴルフなび春号(2023/3/13発行)掲載の編集長コラムです


■『2022年の出生数が80万人割れ』というニュースを聞いた。少子化は日本経済の成長力や社会保障の持続性を左右するといわれる。かなり前から問題視され、今までも少子化対策は実施されてはいるが、流れを変えるような決定的な効果は得られていない。

■では、ゴルフ人口はどうだろうか?2022レジャー白書によると、2021年のゴルフ人口は560万人。前年(2020年)よりは増えてはいるが(+40万人)、2019年からは減っている(-20万人)。コロナ禍の屋外レジャーということもあり、多少増えてはいるものの、長期的な傾向として増加に反転したとはいえない。さらに気になるのはゴルファーの高年齢化。日本のゴルフ人口の60歳以上の構成比率は50%、50歳代も加えると70%を超えてくる。今までもゴルフ人口を増やそうと、若者や女性の参加を呼び掛けてはいるものの、残念ながらこちらも全体に影響を及ぼすような効果は得られていない。

2021年の余暇の現状と産業・史上の動向に関する調査結果がまとめられている
※調査対象は15~79歳

■ゴルフ大国の米国はどうだろうか?米国のゴルフビジネス調査会社(NGF)によると、2022年の米国ゴルフ人口は2,560万人。こちらはゴルフ人口減少に歯止めをかけ、約5年前から増加に転じたようだ。それとは別に、練習場やシミュレーションゴルフだけで楽しむ人たち(ゴルフ場以外でゴルフをする人)は1,550万人もいて、注目はその人たちの平均年齢が31歳、女性比率は41%であること。これはゴルフ場のプレーヤーよりもはるかに若く、女性比率も高い。その理由の一つとして、大人気のアミューズメント施設『トップゴルフ』の影響が大きいと聞く。ノリノリのBGMが鳴り響き、飲食しながら、仲間たちとゲーム感覚で練習できる施設。そんなゴルフ練習場が若者や女性たちに受け入れられている。そして『トップゴルフ』が入口となり、ゴルフ場でプレーするゴルファーの増加へとつながっているのだろう。
トップゴルフは2021年にキャロウェイゴルフと経営統合。2023年2月に発表された業績もすこぶる好調で、勢いはとまりそうにない。

ヒルズボロにあるトップゴルフ。※画像はTOPGOLFのWebページより
ラウンドワンのボーリングをゴルフに替え、お酒の飲めるオシャレな施設にした感じでしょうか?(籠澤個人のイメージ)

■コロナ禍でも、ゴルフ人口は『やや増加』どまりの日本(ただし、ゴルフ施設利用者数は一人当たりの利用頻度が増えたため大幅に増加した)。今年は、最近の燃料費・原材料費高騰や、需要増もあり、プレー料金の値上げも多くみられるだろう。しかし、そんな負の影響を吹き飛ばし、コロナ禍で変わりかけた流れを、しっかりとした上昇トレンドに乗せることができるのかが重要になってくる。さぁ、2023年シーズンもいよいよスタートです。

2022レジャー白書の考察

昨秋(2022年10月31日)、『レジャー白書』が発行された。調査内容は1年遅れのため、最新情報ではないものの、参考となることも多く、時間をみつけて時々確認をしている調査研究提言です。

ちなみに、レジャー白書2022は1冊7700円。
だいぶ高いので(^^;)、いつも図書館に行って拝読&重要部分をコピーしてじっくりチェック。図書館バンザイ!

いつもは『ふーん』で終わっていたので、今回は私が興味深く感じたところをいくつかピックアップしてご紹介してみます。

【レジャー白書の調査の概要】
調査対象:全国15~79歳の男女
有効回答数:3211
調査方法:インターネット調査
調査実施時期:2022年1月~2月
※2021年の実態調査をし、まとめたものが2022年秋に発行されているというものです。

1.ゴルフ人口は560万人
560万人という人口としては、卓球やバトミントン、釣りと同じくらい。2020年との比較では40万人UPですが、2019年比較では20万人減。コロナ禍でのゴルフブームといっても、2019年比で減少しているので、ゴルフ人口がコロナ前に戻ったというわけでもない。
しかも年々ゴルフ人口は減少傾向。2015年は760万人だったので、昨年からは増えているものの、トレンドが変わったとはまだ判断できない。

2015201620172018201920202021
ゴルフ人口(万人)760550670670580520560
ゴルフの参加人数(年に1回でも以上行った人の推計) ※2022レジャー白書より

今回の対象年齢(15~79歳)の人口は9,854万人(2021年1月時点)。
調査結果から割合を算出すると5.7%。つまり20人に1人がゴルファーとなる。
ちなみに・・・北東北では(今回の北東北の地域割り対象は、青森・秋田・岩手・山形の4県)1.8%(^^;)。50人に1人がゴルファー。うーん、少ない(笑)。

2.ゴルファーの年代別構成 60歳以上で約50%
年代別の統計も出ている。60歳以上のゴルファーの割合は約50%。これに50代も加えると約70%。私も含め圧倒的に高年齢者が多い競技です。
バブルでのゴルフブームの影響もあるでしょう。そもそも若者の人口が少ないのも原因の一つでしょう。ただ、個人的な想像ですが、①個人競技であること、②費用がある程度かかること、③みんなでワイワイというよりは静かに楽しむ競技であること、④そこそこの付き合いでも一緒に楽しめる競技であることなどなど。ゴルフを取り囲むいろいろな条件は、若者よりも中高年者がハマりやすい競技なのだと思う。

ゴルフ人口増加の取り組みというと若者をターゲットにする施策が多い。その年代も増えてほしいし、女性のゴルファーも増えてほしい。ただ、そこだけにこだわっていると、コアな層を逃がしてしまわないか?とも感じている。何事もバランスよく・・・。

年代10203040506070
割合(%)2.16.69.611.420.721.727.7
ゴルフ人口に占める年代別の割合 ※2022レジャー白書より

男女別でも算出されているが、女性は年代によってあまり変わらない。なかなか興味深い内容です。(全体の男女比は、全体の約20%が女性)

3.ゴルフ来場者数の増加はコアゴルファーの来場回数がUP
統計の中に年間平均活動回数というものがある。ゴルフをした人の一人当たりの年間活動回数の平均値の統計です。ここ数年は13~15回だったのが、2021年は17回になっている。つまり、ゴルフをしていた人たちが、コロナ禍でゴルフをする回数が増えたということだ。

2015201620172018201920202021
回数(回)14.417.812.814.213.314.917.2
ゴルフ人口に占める年代別の割合 ※2022レジャー白書より

まとめると、中高年が楽しんでいるスポーツで、年々ゴルフ人口は減っている。しかし2021年は長引くコロナの影響で、屋外スポーツという利点から、新規ゴルファーや復活組が増えた。さらに既存ゴルファーたちのプレー回数も増えたため、ゴルフ場がにぎわっていた。というのが、2021年の状況だろう。

レジャー白書の考察には、『2021年には都市近郊のプレー延べ利用者数がバブル期並みの稼働率まで上昇した』とかかれている。さらに『2022年はさらに稼働率が上昇』とも。

北東北のゴルフ場も、都会と稼働率は違えど、同じような状況だったのではないかと思われる。しかし、2022年は稼働率が上昇と予想しているレジャー白書とは違い、徐々に落ち着きをみせている(2021年同等)という感触だ(ただし、ゴルフ場間の差もではじめている)。そんな中、2023年はどうなっていくのか?

2023年2月現在、冬はコロナの感染者は激減し、通常通りの生活に戻りつつある。5月には2類から5類に変更が発表。『学校の卒業式はマスク無し』とも言われ、コロナ前の生活に戻りそうな状況だ。コンペも復活できる条件が整った。

しかし、物価高騰によるゴルフ場への影響が心配だ。昨年夏頃から秋田のゴルフ場ではグリーンフィの値上げや燃料費として追加料金の徴収を始めている。おそらく2023年は各ゴルフ場ともプレー代が上がると予想されるが、ゴルファーの来場回数への影響はないのだろうか?

心配事を含みながらスタートを迎える、コロナ明けの2023年シーズン。今年は例年よりも雪が少ないため、3月早々にはオープンするゴルフ場がありそうだが、果たしてゴルフ業界はどうなるのか?注目です。

2023年よろしくお願いします。

2023年の初ブログが2月となってしまいましたが(^^;)、しっかり2023年の計画も進んでおりますm(__)m。今年もよろしくお願いいたします。
起業からいままで一人会社で運営してきた『ゴルフなび』ですが、今年でなんと12年目をむかえています。ここで改めて実施している内容を、PRさせていただきますね。

ゴルフなびでは北東北のゴルファーによりゴルフを楽しんでいただくために大きく3つ取り組んでいます。
①フリーペーパーの発行 ※ちょっとお得なクーポン付
②ヤーデージブックの制作・発行 ※競技ゴルファー+戦略好きな方に好評。
③隙間をみつけて、ゴルフイベント(コンペ、体験) ※なびコン、キーガル会、気軽にゴルフ体験などを企画・開催
その他、時間があれば何でもやる。という姿勢で取り組んでいます(ザ・昭和)

①フリーペーパーゴルフなびの発行

ゴルフなびはシーズン中に4回発行しています。2023年の発行スケジュールは
春号(4・5月号)・・・2023年3月13日
初夏号(6・7月号)・・2023年5月11日
夏号(8・9月号)・・・2023年7月11日
秋号(10月以降)・・・2023年9月12日
※1か月前に日程調整があります
※全施設への配布は、約2週間かかります

ゴルフなびは北東北(岩手・青森・秋田、宮城の一部)のゴルフ施設・サービス施設・企業など(約1,300カ所、18,000部)にお配りしています。ゴルフ練習場・ゴルフショップ、またはお近くのサービス施設で見かけたら即ゲット!ちょっとお得にゴルフを楽しんでください。

設置まで待ちきれない!という方は、スマホなら発行と同時に確認できる『ゴルフなびアプリ』がおすすめです。見せるだけのクーポン利用もできますので、是非登録してみてください(無料)。ゴルフなびWEBでも発行と同時に公開していきます。

②ヤーデージブックの制作・販売


2018年から制作しているヤーデージブック。2021年モデルからは測量精度が格段にアップし、より競技志向のゴルファーにも利用いただける製品となっています。ゴルフなびのヤーデージブックは、グリーンの凸凹情報も掲載していて、グリーンガイドの割合が大きい商品です。
■~20120 全11コース
■2021年~降 全9コース
各ゴルフ場またはゴルフなびYahoo店(ヤフーショッピング)にて購入可能です。
※2023年も4月に1コース発売予定。

制作にはドローン測量を用い、ゴルフ場を丸ごと3D化(今風でいうとフォトグラメトリです)。自社内ですべて行うことで高精度ながら、低コスト、低価格で、さらに小ロット生産に対応しています。
GPS機器全盛ですが、紙商品で勝負。ポケットから出してかっこつけてみたいんです(笑)

③イベントの実施

■毎月開催のゴルフなびコンペ(5月~10月)
 ※昨年まではハーフ集計でしたが、今年は18ホール集計にて実施予定です。ロトなび9(ゴルフなびオリジナル、くじ引き集計)も復活か!
■キーガル会(ゴルフサークル)
 ※初心者も参加できるゴルフサークル。月1の月例会(平日・休日)やその他イベントを開催
■気軽にゴルフ体験
岩手ゴルフ倶楽部と南部富士CCにて開催。ゴルフ場スタッフさんや地元のゴルフ協会さんの協力のもと実施しております。
※日程等の詳細はゴルフなび春号発行までには決定予定。

以上、ゴルフなびの今年の活動予定&PRでした。

もうすぐ2023年のシーズン開始ですが・・・
昨年末から、商品の物価や電気代などが値上がりし、ゴルフプレー代への影響も避けられない状況です。コロナバブルと言われたゴルフですが、その熱を冷ましてしまうのではないか?と勝手に心配しています。需要に見合う金額ならば、高い料金であるべき。人気があるのだから、プレー代が上がるのは当然ですよね(個人的には安い方がいいですが)。ただし、そうじゃない場合はどうなるのか・・・いつもかけ声だけで終わる需要を増やす方策に、本気で取り組んでいかないと、今後のゴルフ業界も危うい。
今年はコロナからの転換期。どういう方向に動いていくのか?色々注目していきたいと思います。

OBに入っている?セーフ?

昨日、サッカーワールドカップにて日本代表が決勝進出を決めました!
逆転ゴールにつながった2点目、三苫選手が上げたクロスボールがラインを割ったか割らないか?VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定になり、結果セーフとなり得点が認められました。

私もゴルフから帰宅後映像をみましたが、非常にギリギリのところでしたね~(^^;)
VARがあってよかった。

さて、そんな映像やニュースが繰り返されるかな、『ところでOBラインは?』と思い、覚えていたつもりだが・・・あやふやになり(^^;)、改めて見直してみました。

ゴルフ規則 18.2a(2)

止まっている球全体がコースの境界縁の外にある場合にのみ、その球はアウトオブバウンズとなる。
次の場合は、球はインバウンズとなる。
■球の一部が境界縁の内側の地面やそのほかの物(例えば、自然物や人工物)の上にあるか触れている。または、
■球の一部が境界縁や他のコース上の部分の上方にある場合。

OB杭を使用している場合、境界は杭のコース側(内側)を地表レベルで結んだ線ということも記載されている(下の図18.2aの注釈)。

サッカーではライン上はフィールド内という判断なので、ラインの外側が境界線。ボールの大部分はラインを割っていましたが、三苫選手のプレーはギリギリセーフ。

境界位置の考え方は異なりますが、ボールが境界の外側に全部でていなければセーフという考え方は同じですね。

以前は用語の定義だけで説明されていましたが、2019年の規則ではイラストを使用して説明されているのでわかりやすい。

ゴルフ規則 図18.2a:球がアウトオブバウンズとなる場合 より
2019年1月施行 ゴルフ規則 図18.2a:球がアウトオブバウンズとなる場合 より
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