フリーペーパーゴルフなびは、発行毎に各設置施設に配達をしているのだが(岩手、青森、秋田、宮城の一部で計約1300カ所)、その際に妙に興味をそそられる場所がある。秋田市立体育館(CNAアリーナ)である。
配達の日程によっては、すごい人が集まっているだが、その時実施されているイベントが、秋田ノーザンハピネッツの試合、Bリーグ(バスケット)の公式試合です。時間によっては大音量の音が鳴り響き、館内は大盛り上がり。是非一度は観戦したいと思っていますが、まだ実現はしていません(涙)。
参考までにチケットの価格と購入方法を見てみようと、チームのホームページを見ると、チケット価格設定に『フレックス価格』と『ダイナミックプライシング』が使用されていた。これは、試合の人気度や人気選手出場の有無、開催日程、残席などによって価格が変動するしくみ。ホームページのQ&Aにも記載されているが『同じ試合・席種のチケットでも購入されるタイミングにより、価格が異なる可能性がございます。』という方式です。これらを取り入れる事によって、一試合当たりの収益の最大化を図っているということでしょう。

これらはゴルフ場の価格設定には取り入れられないのだろうか?
最近は早期予約割り価格や、直前割り価格など、通常料金から色々変わることもあります。ゴルフ業界でも予約状況に応じた価格変動の話は聞いたことがあり、私も15年前にゴルフ場勤務時代にも、レベニューマネジメント(収益最大化)の検討もしていました。当時は様々なデータはあったもののシステム化は難しかったと思われます。しかし現在は、過去データの蓄積・分析や天気予報の高精度化などの需要予測という分野も進化してきたため、ゴルフ業界でもダイナミックプライシングのシステム化も可能なのかもしれません。ただし、そうなると最後のハードルとなるのが料金徴収か?
Bリーグの観戦チケットや旅行や航空券などは、購入時に支払いをするため問題はないが、ゴルフ場のような後払いシステムの所では、キャンセル時の対応(キャンセル料の徴収)が難しい。(Bリーグチケットの場合はリセールシステムもあるようで、後で徴収することはない)
したがって、現在のゴルフ場料金システムで最大収益を得ようとすると・・・
需要をある程度先読みした料金設定をし、予約の進捗をチェックしながら需要が少なかった日は、料金変更やプラン変更しながら予約を埋めていく方法となってしまう。
また、料金を変える事による混乱(お客様・スタッフとも)することを防ぐため、料金を均一化させているゴルフ場もある。各ゴルフ場が過去の経験則からバランスを見て方針を決めているというのが現在の料金設定方法ではないでしょうか。
ゴルフ場料金にBリーグ同様のシステムを入れる方法はいくつか考えられる。
予約時に支払いをする前払いという方法もあるが、今浸透している方法を変えることはなかなか厳しいでしょうし、昼食(追加料金)を後払いにしているのも、料金を前払いできない理由の一つです。
その他には『年間パス』方式にするというアイデアもある。メンバーの年会費を大幅に上げて、プレー時の支払いはない。ビジターも年間パスを主体に、空き枠のみ当日払いにする・・・とか。昼食料金も食事毎にレストランで支払う。
ダイナミックプライシングがベストというわけではないけれど、収益が厳しくなる業界にあって、価格決定に対する方法の見直しは、今後必要になってくると感じています。
システムは色々あるとはおもいますが、どんな価格設定であっても、いつでも安心して自分好みのプランが選択でき、その価格相応のサービスで気持ちよくプレーできれば一番うれしいですね。