以前、2021モデルヤーデージブックの使い方の記事を書きました。
しかし、グリーン周りの見方がわかりにくい!と問い合わせ。わかり難くてすいません(>_<)
そこで、グリーン周りだけ改めて詳しく説明していきます。
※南部富士カントリークラブ 岩手山コース3番グリーンを利用して解説。

二つの図とも、色のグラデーションにて数値を表現しています。
下図は、高低差を示した図。
上図は、勾配を示した図。
【勾配とは】
水平面に対する傾きの度合い。
例)水平の基準長さ100cm、垂直長さ5cmの勾配は、5%となります。

続いて、傾斜の詳細を見ていくには、等高線の確認が必要です。
等高線とは:同じ高さのポイントを結んだ線
グリーン上は高さ2㎝ピッチ。グリーン周辺は高さ10㎝ピッチのラインを描いています。
そして、フォールライン(落ちる力・曲がる力がかかる方向)は、この等高線に垂直方向となります。※左図参照
つまり、等高線に直角のライン(矢印のライン)の場合はボールは曲がらず、等高線に平行のライン(矢印に直角)の場合は、真横から曲がる力が加わることになります。

実は、『等高線に直角』だけでは方向が定まりませんが(180度対角の2方向があるので)、全体の高低位置を見ることで、左図のように落ちる(曲がる)方向を把握することができます。
※厳密にはグリーン上の目視と合わせて、方向を確認することになります。
いかがだったでしょうか?
実際にはグリーンのスピードや状態、芝目、風などを考慮して、ラインを読むことになります。尚、このヤーデージブックでは、微小な傾斜まで表現することはできていません。
それでも、全体の傾斜やライン読みの参考にご利用いただけるぐらいの精度になったと思うので、是非競技に、そして通常プレーにご利用ください。
まずは、ヤーデージブックをお尻のポケットからサッと出して戦略を練る姿は、カッコいいと思いますよ~。編集長 個人の感想ですが・・・(笑)