松の枝に引っ掛かったボールの処置

昨日のキーガル会月例会は、栗駒ゴルフ倶楽部にて開催。各ホールが松林でセパレートされている林間コースですが、そこでちょっとしたルール上の迷いがありました。振り返りながら再確認してみます。

同伴者がグリーンそばの松林にボールを打ち込み、そこからのアプローチ。
ところが高く上がったボールが落ちてこない・・・(^^;)
どうやら、松の枝に引っ掛かってしまったようです。ボールは落ちてこず、跳ね返りも確認できないため「木に引っ掛かった可能性が高い」という状況でした。

【ボールが見つからない場合】
実際ボールが確認できなかったため、【紛失球】となります。
規則18.2により、ストロークと距離の救済(1打罰にて直前のストロークを行った場所からプレー)となります。

ただし、キーガル会月例会では、プライベートルールとして【前進2ペナルール】が適応できます。この場合は「無くなったと思われる場所」を基点に、ホールに近づかない範囲ら2罰打でプレーを再開することもできます。

今回はグリーン奥からのプレー(4打目)で、木に引っ掛かったと思われる位置はプレー地点から約10ヤード先。
この場合、選択肢は次の二つでした。
①1罰打で元の位置から打ち直す
②2罰打で木に引っ掛かったと思われる真下を基点に、ホールに近づかない場所へドロップする
最終的に①を選択し、元の位置からプレー(6打目)することになりました。

JGA ゴルフ規則より

【ボールが見つかった場合】
もし木にボールが引っ掛かっていることが確認できた場合は、まずは自分のボールかどうかを確認。
・目視で自分のボールであることを確認→そのまま打つか、【アンプレヤブル処置】
※ただし自分のボールであるか確認できない場合は【紛失球】となる。
・木をゆすったり、何かを当てて故意にボールを動かして確認する場合は、「自分のボールだった場合は、アンプレヤブルの処置をします」と宣言してから行う必要があります。
(※オーイとんぼ 第22話ひのきの葛藤 でもありました/ 同伴者から教えてもらいました)
(※なお、木をゆする行為は確認行の為ボールを動かしたとしても無罰。という記述もあり、判断が難しい。いずれの場合も宣言しておけば確実です)

アンプレヤブル処置(規則19.2)は、1罰打にて以下の3カ所から選択
①元の位置にもどってドロップ(ストロークと距離の救済)
②ホールをボール位置(ボールの真下)を結ぶから後方線上にドロップ(後方線上の救済)
③基点(ボール位置の真下)からホールに近づかない2クラブ以内にドロップ(ラテラル救済)

JGA ゴルフ規則より

実際の対応と振り返り・・・
今回は【紛失球】として処置をしましたが、プレー直前?同伴者が木の上のボールを見つけてくれました。ただし、全体的な進行を重視してそのまま続行。結果的にナイスリカバリーで大きなトラブルにはならずにホールアウトすることができました。

今回のケース。実際の競技でルールを厳密に適用するとどうなるでしょうか?

・木に引っ掛かったボールを探します(3分以内)※今回は早々に処置(1分程度で)
・見つかったら、確認作業(確認作業は3分に含まれない)
・ボールを落とす、確認する、救済を選択する
と、かなり時間を要します。プロの試合などでは、ものを投げてボールを落とそうとしたりしますが、通常のラウンドではプレー進行に大きく影響してしまいます。

まとめると「木に引っ掛かったボールは紛失球かアンプレヤブルか」というルールを理解しつつ、実際のラウンドでは進行上、プレーヤーと相談しながら臨機応変に対応してもいいのではないかと感じました。

OKパットあり、6インチリプレースありとゆるく開催しているサークルの月例会ではありますが、こんな場面も正確に、でもスマートに判断できるゴルファーになりたいですね。

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