ゴルフは観戦には不向き?

11日間開催されていた『いわて国体』も閉幕し、岩手県は天皇杯・皇后杯とも2位という成績となった。開催県有利の国体ながら、震災後ということもあり8位以上を目標にしていた中での2位。選手の皆さんが予想以上の活躍してくれたんだと感じ、昨日テレビで国体総集編を観ながら、目をウルウルさせていました。

ゴルフも開催され、私も入場無料ということもありイベントの合間を縫ってちょこっと見学をしてきた。

当日入口でパンフレットをゲットし、ゴルフ場内へ。スタート表などももらえるので観戦するにはありがたいですね。

私が到着したのが11時頃ということで、後半のスタートをしているところ。1番ホールのティーグランドにいってみると・・・観戦者はまばら。スタッフらしき人(ボランティア等)を除くと、1,2,3・・・・・5人ぐらい。10番ホールのティーグランドに行ってみると、1,2,3・・・・・6人。報道関係者4名。スタッフ約10名。スタートが遅れているせいか、カートが5台並ぶ。

そんな中選手が豪快なティーショットでスタートしていく。

つまり、観客はほとんどいないのだ。ティーグランドを囲んでいるのはほぼ関係者・選手付き添いの方々のみ。しかも少人数。私が想像していた国体会場とは全くちがい、閑散とした会場。ただし、フェアウェイの落ち場所にボランティアが4名。ロストボール対策で増員しながら対応しているらしい。各ホールにいるらしいのでこの変は大会らしいか?確かに、ゴルフ場に入ってすぐのあたりはボランティア控え所などがあり、多少ガヤガヤしてはいたが・・・・。

関係者の方から、過去の大会でもギャラリーはほとんど来ないとは聞いていました。10日ほど前にミヤギテレビ杯ダンロップ女子OPという女子プロの大会を観戦したせいなのか?あまりのギャップに少々驚いた。

なぜ来ない?

考えられる項目をピックアップ。

①盛り上がらない・・・・張り詰めた緊張感は真剣勝負さを感じられるが、歓声を上げずらいのがゴルフ。唯一、グリーン周りは歓声を上げやすいが、その周辺まで見に行くには距離もあり行きづらかった。(もし行ったとしても、逆走不可のためそのまま9H歩いていくしかなくなる)

②観戦する場合も歩行距離が長い。一人の選手を追いかける場合、選手と同じだけ移動する必要がある。約7km(ハーフで3.5㎞)。しかも安全を考慮されたカート道路外での応援となると、遠いし迫力にかける。

③プレー時間が長い。誰かを追いかけたとして約5時間、約8km近くを歩くことになる。そのような追いかけにくいものを観るには定点観戦がおすすめになる。しかしゴルフは定点に選手がなかなか来ない。来てもゆっくりとプレーが進んでいく(ゴルファーにとっては当たり前の時間ですが)。そして全員を一つの場所で見ようとすると、おおよそ5時間はかかる。

④速報結果がわからない。今この選手はどんなスコアでホールアウトしたのか?現時点で何位なのか?スコアラーの如く、ずーっと選手を見ながらカウントしていかないと知ることはできない。その一瞬のプレーを見るならいいのだが、順位を競う競技としては物足りなさを感じる。そして選手自身も他のプレーヤーのスコアを知るすべはない。ちなみに、私が帰る頃トップの組がホールアウトしたらしく、ようやく順位ボードに数名のスコアが表示されはじめた。

こういうものを観にいくだろうか?

ちなみにその週末、定例開催している『気軽にゴルフ体験』のイベントを雫石ゴルフ場で開催していたのだが、その参加者の一人が国体のゴルフを観てきたという。
「どうでしたか?おもしろかったですか?」
「すごく良かったです。上手い人のプレーってやっぱり違いますね。すごい勉強になりました。」
満面の笑みで答えてくれました。

観る人によっては面白いと感じられものようだ。ちなみに、私もその一人ではあるわけだが・・・。

でも、国体なのに観戦者が少ないゴルフ競技。このままでいいのか。テレビ中継、インターネット中継みたいなものがあればよいのか?アマチュアの大会なので観客は必要ないといえば必要ないが、応援や観戦の機会が増えることはゴルフ競技の普及というものには欠かせないものだ。つまり、簡単に見れない、やれないスポーツに今後の競技人口拡大はないのだ。

単純に競技を見に行っただけだったのだが、想いもよらぬことを考えさせられる大会観戦でもあった。

どうしたもんじゃろの~(by とと姉ちゃん)。


さて、ゴルフ結果を「ゴルフなび秋号」で過去の記録を掲載していましたので、それと比較してみた。なかなか実力を出し切れなかった選手もいたと思いますが、まずはお疲れ様でした。今後の活躍に期待!

【成年男子】
岩手:39位 (2015は43位) ↑4
青森:40位 (2015は47位) ↑7
秋田:20位 (2015は46位) ↑26

【女子】
岩手:36位(2015は35位) ↓1
青森:37位(2015は44位) ↑7
秋田:46位(2015は46位) →0

【少年男子】 ※出場チーム28(ブロック予選ありの為)
岩手:28位(2015は28位) →0

国体の詳細結果はこちらから

http://kirokukensaku.net/5NS16/index.html

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