2016/1/1から距離計測器の使用に関する解釈が変更された。経緯もふくめて流れをまとめてみる。
解釈変更前、競技等で距離計測器(GPSやレーザー距離計)に関する規則は以下の通りである。
=========ゴルフ規則(抜粋)
ゴルフ規則14-3 人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用(抜粋)
規則で規定されている場合を除き、プレーヤーは、正規のラウンド中、次のような人工の機器や異常な携帯品はどのようなものも使ってはならないし、いかなる携帯品も異常な方法で使用してはならない。
a.ストロークを行うときやプレーする上でプレーヤーの援助となる可能性のあるもの
b.距離やプレーに影響する可能性のある状況を計測あるいは測定する目的のもの
c.クラブを握る上でプレーヤーの援助となる可能性のあるもの
========(抜粋終わり)
上記のbの項目により距離計測器は使用禁止になってるんですよね。このままだと、まったく使用できないんですが、冒頭に「規則で規定されている場合を除き」とある。ルールにはこのようにも書かれている
======ゴルフ規則14-3 (抜粋)
委員会はプレーヤーが距離のみを計測する機器を使用することを認めるローカルルールを制定することができる
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ローカルルールで認められている場合は機器の使用が元々認められていたのだ。では、どこの部分を解釈変更したのか?まずは2015年5月にR&AとUSGAがこの内容に関して「解釈変更を検討している」旨の発表がされれている。
今までは、距離計測機能だけを持つ機器だけが認めれていた。つまり多機能(高低差などを表示する機器)なものは距離しか測定していなくても使っていはいけないことになっていた。
そこで、上記の発表は「機器自体を禁止するのではなく、禁止事項の機能を使用していなければOKと解釈を変更しようと考えてますがいかがでしょうか?」と各メーカーに通告している。しかしその場合は、現状のままでは使っているか使ってないかの判断が難しいので、機器として禁止されている機能は使用していませんと明確にわかるような機能(スイッチ切り替え等)を追加できませんか?と予告した文書なのだ。
そして、上記のような解釈変更を年末に発表し2016年1月1日から施行された。
これで正式に使える機器の幅を広げる解釈変更がされた。文書の内容には具体的な追加してほしい機能なども記載されている。①「プレー」モードと「練習」モードの設定②特定の機能への「オン/オフ」モードなどなど。各社とも新商品では新たな機能を追加してくることでしょう。
距離計測器はあくまでローカルルールで認められた場合のみ使用できる。
現在使用できる競技は少ないようだが、キャディ数が減り競技のセルフ化ということも視野に入れれば、全競技で使用できる日はそれほど遠くないかもしれませんね。