昨日、陸前高田市の中学校を回りながら、市内を回ってみる。
やはり、ここの地域の被害が甚大だったことを感じる
気仙中学校の校舎。ここは保存されるそうです。
生徒たちは日頃の避難訓練もあり、すぐ裏手の山へ逃げて無事。
校舎の右側に見えるのは『奇跡の一本松』
2年前はさら地だった場所が、今は盛土工事真っ最中。
高い盛土の中を走っていると、どこの採掘現場に来たのか?と思う景色。最大かさ上げ12m。巨大な工事が進められている。
空中に張り巡らされた全長3km(総工費120億円)のベルトコンベア。山を削って土砂を運ぶことで工期9年⇒2年に短縮。
見学ツアーもあるらしく、見応え十分ですが、個人的には複雑な思いで見させてもらいました。
これだけの工事が本当に必要なのだろうか?
自然を壊しながら、どんなに想定してもしきれない自然の驚異に立ち向かう為、巨額の予算を使う。また、統廃合される学校やその校舎、復興住宅、そのたインフラ整備にしても同様。
でも、復興工事に関する話を訪問先で雑談で話すとき、皆さんの顔が少しだけ曇るような気がする。
おそらく、私なんかより住民の方々の方が不安なのではないだろうか。これだけの工事をしてはたして住民は戻ってくるのであろうか?震災前だってシャッター街になりつつある場所に、活気は戻るのだろうか?高い堤防の建設により、海が見えなくなる不安。他の地域でも災害発生している中の莫大な予算。学校の統廃合も将来2校への統合で話が進んでいるが、将来の人数を見据えると人数的には1校(各学年3クラス)で十分なんじゃないか?
そんな不安な顏を見てしまうと、私が良いかどうかなんて考えるのが無責任なことのように思えてくる。
『今は決めたことを信じて、最善を尽くしていくしかない。』
恐らく答えは数十年後、いや数百年後じゃないとわからないのだから。
前を向いて進め!・・ですね。