2012年にホールインワンの賞品限度額が廃止

先日、友人とゴルフ話をしているとき『プロ競技に出たアマチュアはホールインワンの賞品はもらえる』という話を聞いたので今更ならがら調べてみた。

2012年からホールインワンの賞品限度額がなくなっていましたね。(以前は限度額に加えてホールインワン賞も受け取れていたが限度額内)、ちょこちょこ調べたのでまとめてみました。

【規定】

(日本ゴルフ協会より抜粋)

ゴルフ規則 アマチュア資格規定 規則3 賞品

3-2 b ホールインワン賞
アマチュアゴルファーは、ゴルフのラウンドをプレーしている間に達成するホールインワンに対して、賞金を含め、規則3-2aの限度額を超える賞品を受け取ることができる。
注:ホールインワンはゴルフのラウンド中に達成されなければならず、そのラウンドに付随していなければならない。別々に複数の参加ができるコンテスト、ゴルフコース以外(例えば、ドライビングレンジやゴルフシミュレーター)で行われるコンテストやパッティングコンテストはこの規定の適用を受けず、規則3-1や規則3-2aの制限を受ける。
(日本ゴルフ協会より抜粋)

規則3 賞品http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/rulebook/ch500/ch500_rule03.html#3-1

確かに、以前プロのトーナメントでアマチュアが賞品をもらっていた事がニュースになっていましたね。

【ルール改定後の事例】

☆2012年 ダイキンオーキッドレディスの2日目にホールインワンを達成した地元の女子高校生が50万円を受け取る。これがルール改定後の第1号。
http://news.golfdigest.co.jp/news/jlpga/article/32737/1/
(GDOニュースより)

☆2013年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメントで17歳の男子アマチュアが10万円を獲得。これが男子ツアーでの初。
http://news.golfdigest.co.jp/news/jgto/article/47080/1/
(GDOニュースより)

ちなみに、1競技でアマチュアが受け取れる限度賞品額は小売価格で75,000円。アマチュア規定上はホールインワンだけなら限度額に関係なく、高額賞品がもらえますね。競技ゴルファーは変なところから横やりが入らないよう、お気を付けください。

今回、調べた中で2012年のアマチュア規定の改定はいろいろされていて、賞品・賞品券の換金にもNGを出していいた規定も廃止されている。時代でしょうか。

それと、もう一つの大きな内容があった。将来活躍するであろうプロゴルファーの卵たちへの支援・援助である。

一切のお金の受け取りを規制していたアマチュア規定にたいして、ゴルフ関連費用や生計費の支援が認められている。これにより、強化選手等に支援ができる体制が整った。その後このルール改定が、どのように有効活用されているかは不明だが、才能あるゴルファーの育成という意味では選手としてはうれしい改定ですね。どの競技も同じでしょうけど、遠征費や生活費。ご家族は大変でしょうから。

ゴルフ規則 アマチュア資格規則 規則4

http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/rulebook/ch500/ch500_rule04.html

でも、そもそも厳しく規定されているアマチュア規定、個人的にはいらないんじゃないのか?とも感じていたのですが、規則の初めにR&AとUSGA連名でこのようなことが書かれている。
 

アマチュアゴルファーを金銭的利益にではなくゲームの挑戦と競技の精神に集中させることをこの規則は目的としています。
(一部省略)
R&AとUSGAはアマチュア資格規則が進化を続けることを期待していますが、コース、同伴ゴルファー、そしてゲームそのものが与えてくれる挑戦に対して純粋にゴルフを楽しむ何百万のゴルファーの為にアマチュア規則を保持していく立場はこれまでと変わりません。
(2016ゴルフ規則からの抜粋)

金銭の授受という誘惑から一線を引き、アマチュアゴルファーを守ってくれている規定なのだということを感じた。
今後も、この精神を主としながらも柔軟な改定がされるといいですね。

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