ゴルフ人口増加の流れをつくれるのか!

このブログは2023年ゴルフなび春号(2023/3/13発行)掲載の編集長コラムです


■『2022年の出生数が80万人割れ』というニュースを聞いた。少子化は日本経済の成長力や社会保障の持続性を左右するといわれる。かなり前から問題視され、今までも少子化対策は実施されてはいるが、流れを変えるような決定的な効果は得られていない。

■では、ゴルフ人口はどうだろうか?2022レジャー白書によると、2021年のゴルフ人口は560万人。前年(2020年)よりは増えてはいるが(+40万人)、2019年からは減っている(-20万人)。コロナ禍の屋外レジャーということもあり、多少増えてはいるものの、長期的な傾向として増加に反転したとはいえない。さらに気になるのはゴルファーの高年齢化。日本のゴルフ人口の60歳以上の構成比率は50%、50歳代も加えると70%を超えてくる。今までもゴルフ人口を増やそうと、若者や女性の参加を呼び掛けてはいるものの、残念ながらこちらも全体に影響を及ぼすような効果は得られていない。

2021年の余暇の現状と産業・史上の動向に関する調査結果がまとめられている
※調査対象は15~79歳

■ゴルフ大国の米国はどうだろうか?米国のゴルフビジネス調査会社(NGF)によると、2022年の米国ゴルフ人口は2,560万人。こちらはゴルフ人口減少に歯止めをかけ、約5年前から増加に転じたようだ。それとは別に、練習場やシミュレーションゴルフだけで楽しむ人たち(ゴルフ場以外でゴルフをする人)は1,550万人もいて、注目はその人たちの平均年齢が31歳、女性比率は41%であること。これはゴルフ場のプレーヤーよりもはるかに若く、女性比率も高い。その理由の一つとして、大人気のアミューズメント施設『トップゴルフ』の影響が大きいと聞く。ノリノリのBGMが鳴り響き、飲食しながら、仲間たちとゲーム感覚で練習できる施設。そんなゴルフ練習場が若者や女性たちに受け入れられている。そして『トップゴルフ』が入口となり、ゴルフ場でプレーするゴルファーの増加へとつながっているのだろう。
トップゴルフは2021年にキャロウェイゴルフと経営統合。2023年2月に発表された業績もすこぶる好調で、勢いはとまりそうにない。

ヒルズボロにあるトップゴルフ。※画像はTOPGOLFのWebページより
ラウンドワンのボーリングをゴルフに替え、お酒の飲めるオシャレな施設にした感じでしょうか?(籠澤個人のイメージ)

■コロナ禍でも、ゴルフ人口は『やや増加』どまりの日本(ただし、ゴルフ施設利用者数は一人当たりの利用頻度が増えたため大幅に増加した)。今年は、最近の燃料費・原材料費高騰や、需要増もあり、プレー料金の値上げも多くみられるだろう。しかし、そんな負の影響を吹き飛ばし、コロナ禍で変わりかけた流れを、しっかりとした上昇トレンドに乗せることができるのかが重要になってくる。さぁ、2023年シーズンもいよいよスタートです。

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