5/14緊急事態宣言が一部の地域を除き解除された。感染者が増えれば、再度発令される可能性もあるが、ここからは「自粛モード」から「新たな生活様式」への転換をしていくことになろう。
緊急事態宣言下のゴルフ業界はどうだったのだろうか?
私の肌感覚ではあるが、ゴルフ練習場の来場者は増え、ゴルフ場はコンペ予約が激減しながらも、来場者数は10%前後の減少にとどまっていると思われる。おそらく、宴会自粛や、室内施設への外出自粛等により、ゴルファー達は比較的安全なゴルフを利用した結果ではないだろうか。ゴルフショップの来店者は大幅に減ったとの事だが、ネットショップの売り上げは伸びている。
比較的来場者の減少が少なかったゴルフ場も、通常営業をしていたわけではなく、いろいろな対策を実施していた。やはり大きく変わったのはスループレーを推奨したことだろう。レストランも限定的な営業をしたり、お風呂を休止したコースもある。そんな対応にゴルファー達からは歓迎の声も聞こえてきた。
では、今後ゴルフ業界はどうなっていくのだろうか?
多くの方からは、「以前の形に戻るよ」という声を聞く。正直私も来年の春は、今までとなにも変わらない状況があるのではないかとも思う。あの騒ぎはいったい何だったのか・・・と。そして実際に、変わらなくて良いと考える人や現状を変えたくない人が多いと感じるからだ。
ただ、将来を見据えた時にゴルフ界が抱える問題も多い。
ゴルフ人口の減少やスタッフ不足である。高年齢層が多いゴルフ人口の分布では、数年後には来場者が大きく落ち込み売り上げも減少。ここ数年プレー代が上がり続けているが、このまま減少分を埋められるとは考えにくい。また、プレー代の値上げは新規ゴルファー参加の弊害になる。
さらにスタッフ不足。自動精算機等によりスタッフ不足をカバーしているが、現在のサービスレベルを維持するためにはさらなる対策が必要だろう。営業時間の短縮や、定休日の復活などもあるのではないか?
手厚いサービスが良いのか?簡素化が良いのか?プレースタイルは?ティーシートの組み方は?などなど。イレギュラー運営をしているいまだからこそ、いろいろ試せプレーヤーの反応をみながらサービスの転換をする良い機会なのかもしれない。
4/30全国知事会から9月入学制の導入が提言された。「G7で4月入学は日本だけ」(吉村知事)。「こういう時じゃなきゃできないんじゃないか?」(小池知事)。パラダイムシフト(今までの見方や考え方の枠組みを変える)として、大胆に社会全体のシステムを転換する時だという意見だ。
個人的にはスループレーで、スタート枠も幅広く(午前・午後いつでもスタートできる)、気軽にゴルフ場へいけるコースが増えてほしいと思う。歩きプレーができるコースもあったらいいですね~。今の体力ではキャディバックは重すぎるので、3~4本ぐらいをもってプラプラプレーしたいですね(笑)
ゴルフ業界も、アフターコロナを見据えて今後長くゴルフを楽しんでもらう為には転換をするチャンスだとは思うのだが・・・・ゴルフ界にそのけん引役はまだ見えてこない。
(2020ゴルフなび初夏号 編集長のコラムに一部追記して作成してます)