先日、タケ小山プロのラジオ番組(Green Jacket : InterFM897)の中で『モリガンってなんですか?』という質問があった。番組でも説明していたが、私も言葉を聞いたことはあったが良く知らないので、ちょっとググって調べてみた。
アメリカでプライベートなラウンドに限り、スタートホールのティーショットが気に入らなかったら、もう1回打ち直しができるという裏ルールのことらしい。
いわるゆタラレバショット・・・ですね。日本ではあまりなじみの無いルールではあるし、『タラレバショット』はご法度。OBでもないのに打ち直ししたら怒られたもの。昔は他のお客さまがそんな行為をしているプレーヤを見かけると、ゴルフ場に通報してくるほど好ましくない行為だった。※最近はあまり見ませんが、2球打ち禁止!などの注意書きもあった気もします。楽しいならなんでもいいじゃないか!という、アメリカならでは?なんでしょうか。
でもなぜ『モリガン』と呼ぶのか? 番組の中では医者のモリガンさんが、午前で診療が終わる木曜日に、午後のプレーをするため診療後急いでゴルフ場に向かったものの、ギリギリで到着して即スタートした為、ティーショットが上手くいかなかった。その様子を見て仲間たちが、モリガンさんに特別に打ち直しを認めたことが始まり・・・と話がありました。
これには諸説あるようですが、なんとUSGAのページにも3つの説が書かれていました。 その一つを私の低い英語力で訳すと・・・
説1) マリガン氏は、その時代の有名なホテル経営者。ニューヨーク市のビルトモアホテルの一部オーナーおよびマネージャーであり、カナダのいくつかの大規模ホテルも同様の立場の方だった。ある日、マリガンのティーショットは、当たりすごく良かったが大きく曲げてしまった。そのショットがあまりに悔しく、とっさに打ち直しをしてしまった。彼の同伴者はそれらの行為を面白く感じ、マリガン自身がその行為を「修正ショット」と呼んだものの、もっとふさわしい名前にしたいと思い、彼らはそれを「マリガン」と呼ぶことにした。
だいぶ拡大解釈しながら訳したので、正しい原文を知りたい方はこちらをご覧ください。USGAのページ↓ https://www.usga.org/history/faq–golf-history-questions-232994f0.html
私もこのルール(モリガン)は、進行に支障がなく、プライベートのラウンドなら全く問題ない行為だと考えています。そして特にゴルフを始めた頃は、朝の1打目は相当なプレッシャーがかかるもの。そのプレッシャーをどう克服するかも楽しい?快感?なのだが(笑)、娯楽と考えているプレーヤーにとってはちょっと荷が重い。日本にしかない前進4打ルールと同様に、実際に使わなかったとしても、打つ前に保険がある!と思うとリラックスしてショットに向かうことができるものだ。
実は、ゴルフなびが主催している初心者イベント(気軽にゴルフ体験)にて、1打目が大ミスした際に『もう1回打ちますか!』と、打ち直しをしてもらうことがあります。まさにモリガンを使っていたんですね(笑)。ちなみに・・・・イベント中はスタートホールだけではなく、全ホール全打モリガンです(状況にもよります)。そして、そこそこ打てる参加者は、少しルール厳しめに(笑)。今年も同様に進める予定ですが、正式名称を得た?という事で、事前説明からしっかり案内していきたいと思います。ただし、正式ルールと誤解しないように説明しないと・・・(汗)
『モリガン』は仲間内でのプライベートラウンドなら使用しても構わないと思う。ただし、進行に配慮すること。非公式で正式ルールではないこと。そして、日本では知らないプレーヤーから見られると嫌がられる可能性もある、という認識の下で上手に利用していきましょう。まっ、実際に初心者以外の一般プレーヤーが使用する場合は『朝一限定モリガン』ぐらいが妥当かな。
ちなみに、以前仕事でいった韓国で休日にゴルフをした際、1ホール目の3打目で連続OBをたたき9(+4)(*_*; 最悪のスタートだと思っていたら、キャディさんからひと言『朝一のホールは、いくつたたいてもパーなのよ』と。勝手にスコアをParに変えてくれたのですが、これはまさに『韓流モリガン』だったのかな?接待ゴルフだったからか?ちょっとやりすぎのような気がしますが(笑)