2023年12月6日にR&AとUSGAから、新たなボールのテスト条件変更について発表された。公認球のテスト条件を変更することで、飛距離がやや減るという内容で2028年から適用。レクリエーショナルゴルフは2030年1月からとなる。
https://www.alba.co.jp/articles/category/tour/pga/post/lj5kanyvgih/
※ALBANetの記事
同時にJGA(日本ゴルフ協会)にも掲載されている。
http://www.jga.or.jp/jga/jsp/rules/news_detail_22717.html
※JGAの発表
変更の理由は、今後飛距離の伸びに対してゴルフ場の対応などを考慮した場合、持続性が難しくなると判断したからだ。例えば、意図的に作られたハザードが意味をなくしコース改修を余儀なくされたり(ゴルフ場の負担増)、プレーなどの進行にも影響を及ぼしかねないからだ。
ではどこが変わったののだろうか。
現在ボール規則には、大きく6つの項目がある。(ゴルフ用具規則)
1.通則(ゴルフボールの構造)
2.重さ
3.大きさ
4.球体としての対称性
5.初速
6.標準総合距離
https://sports.dunlop.co.jp/golf/contents/function/ball.html
※ダンロップのゴルフボールの規格についての説明
今回の発表は、項目6の『標準総合距離のテスト条件を変える』ということだ。
項目 | 現行条件 | 改定後の条件 |
---|---|---|
クラブヘッド速度 | 120mph(53.3m/s) | 125mph(55.6m/s) |
スピン量 | 2,530rpm | 2,220rpm |
打ちだし角 | 10° | 11° |
標準総合距離(変更なし) | 317ヤード | 317ヤード |
発表によると、これによる影響は、ロンゲストヒッターは13~15ヤード減。平均的な男子プロは9~11ヤード減。女子プロは5~7ヤード減。私たち一般ゴルファーは5ヤード以下と軽微な変更を想定しているようだ。USGAに図が記載されていました。
正直、ルール変更は一般ゴルファーにとっては、思ったほど大きなものではないと思われる。
このテスト条件の変更が適用されるのが、プロで5年後、アマチュアは7年後。ボールの飛びすぎでゴルフ場の持続性が心配ということだが、その時に日本ゴルフ界がどうなっているかの方が、今は心配です。