3/1から『ダイキンオーキットレディースゴルフトーナメント』が沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部にて開催され、2018年度の女子プロゴルフツアーが開幕。優勝は抜群の安定感でイ・ミニョン。また10位以内に5人の韓国勢が入り、今年もコリアンパワーは健在のようです。
そんな中、日経新聞に6年ぶりに3位に入った諸見里しのぶ選手の談話が紹介されていて『(第2戦のプロギア杯の出場権は)予想外のスケジュール』とのことだった。
「予想外」という言葉が気になり、諸見里選手の出場資格を調べてみる。
LPGAツアーへの出場には資格が必要で、LPGAのホームページを確認したら27項目もある。近年は怪我に苦しみ成績が振るわなかった諸見里選手、昨年のQTランキングも60位と、成績による出場資格では残念ながら該当していないため出場できない。今回は、ダイキン所属プロということもあり、項目27の主催者推薦選手での出場だったようだ。
2018年度 LPGAツアー出場有資格者
https://www.lpga.or.jp/top/pdf_seed/?2017
それが、今回の好成績で3位入賞。そうすると項目21に『直近試合で3位タイ以内…』という出場資格に該当し、急きょ今週のプロギア杯出場となったようだ。2009年にはメジャー2勝もした選手でも、出場するのに苦戦しているところ見ると、ツアー出場の厳しさを改めて感じる。
ただし、今年からこの出場枠の制度に大きな変化があった。「リランキング制度の導入」だ。https://www.lpga.or.jp/news/info/26735
昨年までは、シード権を逃した選手などがファイナルQT(出場資格を争う試合)で上位(30位ぐらいまでだったと何かで見た記憶があります)になると、1年間の出場がほぼ保証されていた。したがって諸見里選手のようなQT60位だと、ほぼ出場機会は回ってこなくて、主催者推薦期待のみというところだったろう。
しかし今年からは6月と9月の2回、シード権(昨年獲得賞金50位以内)選手を除くTP登録者のその時点でのランキングを確認し、上位者にそれ以降の試合出場資格を与えるというものに変わったのだ。つまり、開幕時の出場資格ランキングをリランキングし出場資格を見直すのだ。
今回、諸見里選手は3位に入り次週の出場枠を獲得したのだが、同時に6月のリランキングで上位に食い込み、後半出場機会を得るチャンスがでてきたのだ。
ちなみに、リランキング対象者の開幕戦終了後のランキングをまとめてみた。
リランキングは6月のアースモンダミンカップ終了時と、9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン終了後に行われる。
女子プロゴルフといえば華やかなイメージだが、下部にあたるステップアップツアーも昨年からツアー化され熾烈な争いが繰り広げられている(賞金ランキング1位にはレギュラーツアー前半の出場権があたえられる)。そんなレギュラーツアー出場をかけ、もがいている女子プロたちの泥臭い戦いにも、注目していきたい。