6月下旬、日本スポーツ協会が夏に開催する全国スポーツ少年団軟式野球交流大会において、朝夕2部制での試合実施や、「暑さ指数(WBGT)」が31以上になった場合は試合を開始しないなどの暑熱対策を発表した。昨今の熱中症事故の多発を受けた対策である。
ところで、判断基準となっている「暑さ指数」とは?
①湿度②周辺の熱環境③気温から算出した指標であり、熱中症を予防することを目的としている。気温が高い低いだけで、熱中症リスクは判断できない。例えば、気温が同じで湿度が高い場合は低い場合と比較して指数が高くなり、熱中症リスクが高いと判断される。
日本スポーツ協会の熱中症予防運動指針(下図参照)によれば、暑さ指数が28以上~31未満で「厳重警戒」(激しい運動は中止)。31以上で「運動は原則中止」とある。
また『熱中症警戒アラート』は予想値が33以上の場合に発表。予想値が35以上になるともう1段上の『熱中症特別警戒アラート』が発表され危険性を喚起する。ゴルフは激しい運動ではないものの、長時間屋外にいるのでリスクもある。ただ、日影を利用すればゴルフ場には涼しい場所も多い。判断が難しい。
昨年ゴルフ場での熱中症による搬送や死亡事故が話題になった。とくに関東ゴルフ連盟月例会において、競技中に熱中症にて1名が亡くなられた事故は、競技運営の在り方や、真夏開催の是非など、考えさせられるキッカケとなった。そして、関東ゴルフ連盟は今年の2月に、また日本ゴルフ場経営者協会は6月にそれぞれ、運営・行動・対策に関するガイドラインを示している。これらを踏まえて、夏を前に暑さ指数を基準とした自分のプレー指針を考えても良いかもしれない。私だったら・・・ゴルフ前日の予報でアラートが発表(33以上)されたらまず注意・・・かな?(あくまで個人の感想です)
先日、安価な「暑さ指数 計測器」を購入した。ゴルフ場の色々な場所で暑さ指数を測定するという目的もあるが、イベントなどで測定し、お知らせできたら有効利用できるんじゃないか?とも考えている。
しかし、いくら情報収集したり暑さ対策グッズを揃えたとしても、体調管理が悪かったらどうしようもない。仕事で疲れていないか?睡眠時間は取れているか?前日お酒を飲み過ぎていないか?暑い夏はもう間近。プレー当日は自分自身の体調と相談し、正確な情報収集・判断をして、熱中症から自分自身の命を守りましょう。
※このブログでは気温との混同を避けるため、暑さ指数(WBFT)について単位の摂氏度(℃)を省略しています