各プロのスイングを練習場でしっかり見た後、次の作戦に移る。「気に入ったポイントを見つけ、固定場所でじっくり見る」作戦の決行だ。まずは、気に入ったポイントが絞れていないので、どこかの組について歩きながら、場所をみつけることに。
ついて歩く組は先ほど練習場で狙っていた第6組(鈴木愛・イボミ・福島浩子)に。1番ホールのティーグランドはたくさんのギャラリーに囲まれている。さすが人気の組。ティーグランドで各選手がティーショットを終え選手が歩き出すと・・・周りのギャラリーの大多数が歩きだす。
うわっ、これが噂のイボミ民族大移動。
これはいかん、とてもじゃないが見られないと思い予定を変更し次の組につくことに。7組目は安田彩乃・東浩子・藤田さいきだ。ティーショット後、組についてコースを歩いて2打目地点に。
ここで、双眼鏡代わりに持ってきたレーザー距離計を除きながら2打目ポイントでしばらく観戦。グリーンを狙う2打目のショットを見る。しかし打球は「なかなかいい方向に行ってるな」と思いながら、落下地点がイマイチわからん。グリーンに近いギャラリーの歓声や拍手で「あっ、寄ったな」とかわかる程度。ティショットの落ち場所でもあるこの地点ではあるが迫力が今一つの為移動することに。
次についたのは9組目(テレサ・ルー、若林舞衣子、アン・ソンジュ)。2番ホール~3番のティーショットまでついていく。3番のティーショット、各選手ともドライバーで打たないんですね。確かに先月のラウンドで右のバンカーには入れたくないと思い打った打球は左の斜面に。難しいライの2打目だった記憶がよみがえる。うーん、フェアウェイウッド嫌いの私。やはりティーショットでFWを使えるようになろうと改めに感じる。
ここまで見て、やはり大歓声が上がりやすく一番盛り上がるのはグリーン周りであることが判明。いつもはドライバーショットを観たいと思っていろいろ動いていたが、今回は練習場でたっぷり見たのでそこに未練はない。利府GCのショートホールといえばNo15の池越えではあるが、11時前には出発しなければいけないので、4番ショートホールのグリーン周りに腰を据えることにした。
No4は166y、池越えのショートホールだ。グリーン奥が斜面になっていて、観戦にはもってこい。ピンそば10mのところで観戦。イボミ組の後、7組~11組を観戦。1組・・2組とみているうちに、グリーンのラインが見えてくる。ピン右側は上りのラインがのこるが、カップが斜面の切り替わりの所にあり、短い距離でも入れずらい・・・ようだ。そして、ピンの左に乗せると、5mぐらいの距離でも3パットしてしまうぐらいの微妙な下りのスライスライン。周りのギャラリーもそれがわかってくると、左側よりも右側へグリーンオンしたときの拍手の大きさが違う。私がここに座る前からいる二人組のギャラリーも「あそこじゃだめなんだよ」とか「この位置なら狙えるね~」と、各プロのショットの寸評をする。そしてグリーンを囲むギャラリーからは、惜しいパットがカップをかすめると「あ~おしい」と、落胆の声が漏れ、厳しいパーパットを入れると「ナイスパー」と、大きな拍手とともに称賛の歓声があがる。結局最終組までバーディパットを観ることできなかったが、ゴルフ観戦の醍醐味はやはりグリーン周りで間違いないとも感じた。
そんなグリーン周りのドラマを堪能しているうちに10時を過ぎ、クラブハウスに戻ることに。
戻る途中運よく、9番ホールに到着した6組目(鈴木愛・イボミ・福島浩子)のティーショットを最前列で見ることに成功。前のホールでバーディを取った鈴木愛、イボミとティーショットを終える。すると、福島浩子のティーショットが残っているにもかかわらず、ギャラリーが一斉に動き出す。イボミ民族大移動(-_-;) 「プレーはいります」とキャディが数回呼びかけて、なんとか止まってくれたが、そのギャラリーの行動にティーグランド周りに緊張がはしる。そんな時、素振りをしながらその光景を見ていた福島プロの表情を見てみると「しょうがないね~」という感じで苦笑いをしてみせる。怒るわけではなく、その状況を許容範囲と受け入れてくれている表情は、周囲の緊張感を少し和らげてくれた気がする。そんな大人の対応をした福島プロのティーショットをみて帰路についた。
今回の作戦は大成功。やはりギャラリーの多いグリーン周りの定点観戦がおすすめですね。入るか入らないか?のドキドキ感もあり、歓声も上がり盛り上がる。それにしてもミヤギテレビ杯は第44回と長年続けているためか、ギャラリーも観戦慣れしていて、来場人数以上に盛り上がっている感じがする。2017年安比高原GCにて女子トーナメントが開催されるが、同じように盛り上がってくれたらいいですね~。