ドタキャン対策⁉PGMが10/1からキャンセル料徴収

PGM(パシフィックゴルフマネージメント)は、2024年10月1日からキャンセル料の規定を変更すると、各ゴルフ場から告知されている。PGMは北東北(青森・秋田・岩手)にゴルフ場を保有していませんが、宮城県には6コース保有していて、その中でよく知られているのは『利府ゴルフ倶楽部』。毎年9月にミヤギテレビ杯ダンロップレディースゴルフトーナメントが開催されるコースでしょう。

その利府ゴルフ倶楽部の10月1日以降のキャンセル料は以下の通り

  • 2組以下の場合:平日は3日前から、土日祝は7か前から発生し 8,000円/組
  • 3組以上の場合:プレー当日を含む14日前より発生 平日4,000円/組、土日祝8,000円/組
  • 一人予約の場合:開催決定後(プレー前日の正午以降)発生 平日1,000円/人 土日祝2,000円/人

○ただし、ゴルフ場がクローズした場合、キャンセル料は発生しません。
○無連絡キャンセルの場合は、全日予約時料金の100%×人数分を申し受けます。
○キャンセル料は予約代表者様に対しSMS等を通じて予約組数分をご請求いたします。
○キャンセル料発生タイミング以降の日程変更や組数減は、免責事由になりません。
○GWとお盆は土日祝扱い

■利府ゴルフ倶楽部『キャンセル料の変更についてのお知らせ』(2024年6月25日)

だいぶしっかりとキャンセル料の徴収を行うようだ。他の宮城県にあるPGMゴルフ場も似たようなキャンセル料だが、平日やオフシーズンの扱い方やメンバーへの対応が多少異なっている。(詳細は各ゴルフ場のWebページを確認ください)

今までもキャンセル料規定はあったとは思うが、徴収するのはハードルが高かった。キャンセル料を嫌がって予約が減る心配もあるし、なによりビジターからの徴収の手間が大変。キャンセル料金よりも手間代が高くなりかねないからだ。

私もゴルフ場勤務時代、キャンセル料の徴収をしたことがある。ゴルフ場主催の特別な準備をするコンペで、キャンセル料(参加費分のみ)も事前に告知していましたが、お客様都合によりキャンセル(無断とかではなかったんですが)。コンペ後お客様に連絡し、ご意見も頂戴し、後日参加賞などもお届けしました。しかし、その方は二度と参加することはありませんでした。15年前の話ですが、今でも覚えています。お客様はどうしても、他と比べてしまうので、他がキャンセル料をとらないのにどうして?となる。

今回それでも実行すると決断させたのは、許容範囲を越えたキャンセルの現状を見過ごすことはできなかったのだろう。また、SMSを通じた請求により、キャンセル料の徴収を効率的に実施でき、現場への負担がないと判断したからなのかもしれない。(この辺は勝手な想像です)

ただ、やはり今後の予約への影響は心配でしょう。これをしっかり対応してキャンセル料徴収の流れを作れるのか?注目していきたいと思います。

オリンピックのゴルフ競技。面白かった!

ゴルフ大好きの私ではありますが、海外男子ゴルフ競技のテレビ放送はあまり好んでみていない。理由は、松山選手が出場していると、偏った放送内容になり途中でイライラしてくるからです。今回のパリオリンピックも同じかな?と思い予選はスルーして、1日ぐらいは見ておこうと最終日のみをTV観戦。期待していなかったんですが・・・・めっちゃ面白かった!

接戦で最後までいい勝負だったのも面白くしてくれたんだとおもうが、映像がいつもと違うような気が・・・。

考えてみると、松山選手偏重放送ではなかった。松山選手も優勝争いしているから当然映るんだけど、偏っているわけではない。オリンピックだから国際放送を使用しているおかげ?なのだろうか。とても良いバランスで上位陣が放送されている。

もう一つは、メダル争い圏内の選手限定で放送されていること。メダル争いなので優勝から3位までなので、上位の5〜8選手しか放送されてこない。そのため、注目が他に逸れることなくメダル争いを楽しめた。全英オープン優勝、そして前回のオリンピック金メダリストのザンダーシャウフェレであっても、優勝争いから脱落すると、全く放送されない。
猛烈に追い上げ銅メダル圏内に入ってきた地元フランス代表のビクトル・ペレスのバック9。ギャラリーの盛り上がりも最高でしたね。

選手が限定されているから、1・2・3打目・・・と、その選手の状況をしっかり把握できるので感情も入りやすい。これを外したら・・・とか、これを入れたら・・・とギャラリーと同じ目線で見ることができた。打つタイミングを微妙にずらして放送しているのだろうが、それを意識させないぐらい滑らかな放送だったので、面白くそしてゴルフ競技の順位争いを楽しめる放送だった。

日本の通常放送でも、こんな感じで放送してほしいと、切に願います。

そして、最後の表彰式のシェフラーの涙。これを見て私の涙腺も崩壊。
普段大金を稼ぎトッププロたちが、賞金がない試合、オリンピックで流す涙の意味。その思いは、なんだろうか?

最近はLIVゴルフの台頭で、賞金総額がどんどん上がっているプロゴルフトーナメント。それによる選手のモチベーションは上がるのだろうが、ギャラリーを感動・熱狂させる原動力は、賞金以外にあるのかもしれない。栄誉のためなのか?家族のためなのか?国のためなのか?わからないが、そんな選手の思いを感じさせるオリンピックのゴルフ競技だったと思う。

感動した。ありがとう!

※サムネイル画像は、ゴルフナショナルのトップページ画像からです

熱中症対策は暑さ指数と体調管理

6月下旬、日本スポーツ協会が夏に開催する全国スポーツ少年団軟式野球交流大会において、朝夕2部制での試合実施や、「暑さ指数(WBGT)」が31以上になった場合は試合を開始しないなどの暑熱対策を発表した。昨今の熱中症事故の多発を受けた対策である。
ところで、判断基準となっている「暑さ指数」とは?
①湿度②周辺の熱環境③気温から算出した指標であり、熱中症を予防することを目的としている。気温が高い低いだけで、熱中症リスクは判断できない。例えば、気温が同じで湿度が高い場合は低い場合と比較して指数が高くなり、熱中症リスクが高いと判断される。
日本スポーツ協会の熱中症予防運動指針(下図参照)によれば、暑さ指数が28以上~31未満で「厳重警戒」(激しい運動は中止)。31以上で「運動は原則中止」とある。

日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」より


また『熱中症警戒アラート』は予想値が33以上の場合に発表。予想値が35以上になるともう1段上の『熱中症特別警戒アラート』が発表され危険性を喚起する。ゴルフは激しい運動ではないものの、長時間屋外にいるのでリスクもある。ただ、日影を利用すればゴルフ場には涼しい場所も多い。判断が難しい。
 昨年ゴルフ場での熱中症による搬送や死亡事故が話題になった。とくに関東ゴルフ連盟月例会において、競技中に熱中症にて1名が亡くなられた事故は、競技運営の在り方や、真夏開催の是非など、考えさせられるキッカケとなった。そして、関東ゴルフ連盟は今年の2月に、また日本ゴルフ場経営者協会は6月にそれぞれ、運営・行動・対策に関するガイドラインを示している。これらを踏まえて、夏を前に暑さ指数を基準とした自分のプレー指針を考えても良いかもしれない。私だったら・・・ゴルフ前日の予報でアラートが発表(33以上)されたらまず注意・・・かな?(あくまで個人の感想です)
 先日、安価な「暑さ指数 計測器」を購入した。ゴルフ場の色々な場所で暑さ指数を測定するという目的もあるが、イベントなどで測定し、お知らせできたら有効利用できるんじゃないか?とも考えている。
 しかし、いくら情報収集したり暑さ対策グッズを揃えたとしても、体調管理が悪かったらどうしようもない。仕事で疲れていないか?睡眠時間は取れているか?前日お酒を飲み過ぎていないか?暑い夏はもう間近。プレー当日は自分自身の体調と相談し、正確な情報収集・判断をして、熱中症から自分自身の命を守りましょう。

TANITAの黒球式熱中アラーム。輻射熱も測定して、暑さ指数を表示してくれる。

初開催!二刀流チャレンジ

2024年5月5日のゴールデンウィークに、ゴルフなび主催のサークル『キーガル会』の特別イベントとして『二刀流チャレンジ』を開催した。その名の通り、クラブ2本だけでラウンドしスコアを競うイベントで、以前から1度やってみたいと思っていた企画。こんな『異質』な企画に、変わり者のゴルファーが8名集まり(私を含め)、2組にて開催することができました。

場所は花巻広域公園内にある9ホールのゴルフ場、岩手県民ゴルフ場。
https://iwate-sposhin.jp/golf/

ほどよくアップダウンがある本格派コースであり、クラブ2本なので歩きプレー向きの企画なので(私は歩いてプレーするのが好き)、『開催場所にはぴったり』と思い、ゴルフなび2024春号に掲載いただいたのをきっかけに、開催することとなりました。
プレー料金もリーズナブル。特に高校生以下は激安設定。

ルールは・・・
好きなクラブ1本をスタート前に選択し、そのクラブとパターのみ(計2本)で9ホールをラウンド。ストロークプレー。サークル内HDCPを使用したHDCP戦にて競う。
JGA規則およびゴルフ場ローカルルールの他、このコンペのプライベートルールとして、バンカー内の救済を一つだけ追加。
・バンカーに入った場合、2打加えてピンに近づかないジェネラルエリアにドロップできる

なぜこんな企画をやりたかったのか?
色々理由はありますが、単純に『クラブは14本も使えるけど、2本で回ったらどうなるの?』という興味?、いや実験ですね(笑)。そしてプレー終了後、参加のみなさんと話をしていると、色々な発見があったようです。

選択したクラブは?
8人中6人は8番アイアン。1人が7番(私)。もう一人が6番アイアン。やはり、アプローチにも使え、距離もそこそこ出せるミドルアイアンからショートアイアンの選択になったようです。

終了後の会話から・・・
・面白かった
・クラブ選択の迷いがない。あとはどう打つかだけなので変に悩まずに済む。
・イベント後ドライバーを使って回ったけど、大してかわらん
・バンカーは2回あれば、SWではなくても何とかなるもんだな
など

また、こんな弊害も・・・
・距離を出したいと思い、アイアンでもマンぶり。無理しちゃう
私も、ロングホールで距離を出そうとフックボールを打ち、OB(涙)。やはりゴルファーは飛ばしたいという欲はなかなか捨てられないものらしい(笑)

私個人としては、コース戦略を色々考えることがものすごく面白かったですね。
50Yのショートホール。グリーン手前には大きなバンカーがあり、花道は無い。7番アイアンでどう攻めるか?
また450Yのロングホール。練習では8番アイアン1本で回っていたんですが、このホールを見越して7番アイアンの選択にかえる(7番ならパーオンが狙える)など、プレー前に戦略を考えることも面白い。
私が選択したクラブが7番アイアンだったので、中途半端な距離の場合グリーンにキャリーで落とすとグリーン上には止められない。そこで花道を使ってどうやって乗せるか?また、どこに外してアプローチ(ランニングアプローチ)で寄せていくかなど、常に周りを意識し、先のショットを考えながらプレーする。考えすぎもいけないんでしょうが、作戦会議好きな私としてはコースマネジメントの面白さを感じるイベントとなった。

色々な気づきやコースマネジメントの大切さを知ることができ、皆さん楽しんでもらったようですが、この日は暑さが半端なく(5月なのに最高気温が30度)、まだ暑さにも慣れていない時期&歩きプレーで結構疲れましたね(笑)。私も心地よい疲れ・・・のつもりでしたが、最終ホール手前で足がつる(汗)。運動不足気味の体は正直でした。

次回はの問いかけに・・・少し間を開けて開催しようということに。
やはりゴルフには飛距離を稼ぐドライバーショットの快感が必要で、『異質』企画は時々開催がいいのかな(笑)
ただ、頻繁にゴルフをする方や私のような歩きプレー好きの方で、手引きカートも持ち歩きたくない人などは、クラブ2本を持って、歩いてプレーもたまにはオススメです。散歩しているようで、これから暑い時期の早朝プレーなどには良いプレースタイル(2本&歩き)かもしれませんよ。また、岩手県民ゴルフ場は高校生以下は1,000円以下でプレーできるので、お子さんを連れて、クラブ2~3本でプレーするスタイルもオススメです。

2024ジャパンゴルフフェアに行ってきました

2024年3月8日~10日にパシフィコ横浜で開催されている「ジャパンゴルフフェア」に行ってきました。毎年行くことを悩むんですが、今年は日程も問題なしで、しかもJR東日本平日1日乗り放題(キュンパス)というお得プランがあったため、行ってみることに。

展示会風ではあるものの、最近はゴルファーのためのお祭り的なイベントになっています。ゴルフのクラブメーカーから、小物メーカー、練習器具、練習場関連、アパレル関係など、さまざま会社が出店をしているので、じっくり回っているととても面白いイベントです。

その中で、私が気になった商品・会社をご紹介

ボタン屋さんが作るマーカー(左)日東ボタンがボタンの素材を生かしてゴルフ用のマーカーを作っているそうです。
通常の金属製品などよりも軽めなので、風で大丈夫かな?とちょっと心配にはなりますが、質感が違うので、カッコよかったですね。

ボアタイプにつけるマーカー。足元にマーカーを取り付けるので、グリーン上にマークする時に、いちいちポケットを探す必要もないので便利。

マーカーのデザインも画像データなどを提供すれば、+500円程度でオリジナル品も作成できるそうです。

「私はボアタイプのシューズじゃないんで・・・」と言うと、ひもタイプ用も間もなく発売する予定ですとのこと。

ボアタイプが全盛の為、記念品等にもいいかもしれませんね。

プロの試合などでも見かける、電動で動くゴルフカート。

近年は乗用カートが主流なので要望は少ないんでしょうけど、歩き好きな私としては、このようなカートを使って歩きプレーができないものかと(運動不足ぎみなので、ゴルフの時はできるだけ歩くようにしています)

河川敷コースなどや、インターバルが少な目で、アップダウンの少ないコースさんなら是非導入してほしい製品です。

お値段は色々あるようですが、展示されていたのは約20万円

その他にも
・マスダゴルフのアイアンがカッコよかった
・キヤノンが未発売のレーザー測定器を展示
・ROSSASENでミニタオルもらいました
・DUNLOPブースでガチャガチャ(500円/回)
・R2G 150gのレーザー距離計 (110gもあった) CaddyTalkの方が軽いかな?
・【番外】ランドマークタワーにあるPING FITTING STUDIOでパターフィッティングしてもらいました。
などなど。楽しめる企画が色々あります。

その他にプロゴルファーなども来場して、各ブースなどでトークショーなども行われましたが、私がこの人だけは・・・と立ち寄ったのが日本シャフトの「カリーウェブプロ」のトークショー。メジャー7勝、LPGA41勝のレジェンドです。
私が感心したのは約30分のトークショーでの立ち姿。ゆらゆら揺れるわけではなく、目力があり、ゆっくりと落ち着いた口調からは貫禄?オーラというものを強く感じました。世界で活躍した選手というのはこういうものなのか。

帰り道、みなとみらいのショーウィンドウに映る猫背気味な私。寒さの影響もあるとはいへ、ウェブ先生に見習って、背筋をキチンと伸ばし、きれいな姿勢で歩こう!と、今だけは心に誓いました(笑)

「ゴルフなび」を商標登録しました

2012年創刊したフリーペーパー「ゴルフなび」。今更ですが・・・、昨年商標登録しました。『広告業、印刷物の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供』に該当するものに関しての商標登録となります。

今だと、フリーペーパー「ゴルフなび」、「ゴルフなび」ヤーデージブックなどが対象になります。

夏に登録できていたんですが、2023年秋号に間に合わず・・・汗。結果、2024年ゴルフなび春号から、Rマークを追加することにしました。

しかし、特許庁のQ&Aなどに記載されていますがRマークは日本の商標法に基づく表記ではありません。日本では本来『登録商標第6729101号』と表記することが推奨されていますが、文字が長く、ロゴの横に付け加えてまでアピールしたいわけでもないので、慣習的に使用されているRマークを追加することにしました。

今後はデザイン性等も考慮し、表記を取る場合もあります。
まずは『ゴルフなび』12年目(2023年夏)にして商標登録しました!というご報告でした。

二等無人航空機操縦士資格を取りました

無人航空機操縦士とはドローン操縦者の国家資格になります。2022年12月5日から「無人航空機の国家資格制度(無人航空機操縦者技能証明書等)」が始まったんですが、その資格の内、「二等無人航空機操縦士」に合格することができました。

ゴルフなびでは、ゴルフ場のヤーデージブックの制作・販売をしています。ヤーデージブックとは、ゴルファーがプレーする際のガイドブック的な役割をするもので、主にゴルフコースの距離や高低差などが記載されているものです。

その制作をする際に、初めにゴルフ場を計測するのですが、そこで使用しているのが無人航空機(ドローン)による写真測量。飛行しながら写真をバシバシ撮影し、その写真(デジタル画像)をPCソフトを使って、距離精度の高い3次元モデルにします。それによりPC内にて測定が可能となり、必要な個所を選んで計測していきます。ということで、ヤーデージブック制作には欠かせないアイテムの一つにドローンがあります。

「ドローンって資格が必要なんでしょ?」とよく聞かれますが、今のところ(2024年2月現在)、資格が無くてもドローンを飛行させることは可能です。(場所や飛行のさせ方によっては許可申請が必要な場合もありますが、資格がなくても申請はできます)さらに言うと、資格を取得したとしても、メリットがほとんどありません(笑)。

ではなんで取得?

ドローンは2016年から操縦(約8年)していて慣れているとはいえ、なにか証明できるものがあったほうが、ゴルフ場さん(依頼や飛行許可をする立場の皆様)からも安心して任せてもらえるかなと思い、取得することにしたんです。

その資格試験なんですが・・・、やはり緊張するもので、54歳のオヤジ(私)も声を震わせビビりながら受験しました(笑)

この資格を取得する方法は、現在大きく二通り。自動車免許と一緒のイメージなんですが、①教習所に通って取得するか、②一発試験を受けるかです。教習所は近隣にもあるので通いやすいですが、ある程度講習時間もかかりますし、お金がかかる。一発試験はその名の通り1日試験ですが、近隣では実施されていなかったので、今回は福島県まで遠征して受けてきました。遠方での受験でしたが、日帰りで行けますし、コスト負担は大分少なく済みます。

ただ、この一発試験。色々準備はしていったものの、なかなかハードルが高かった。
その理由は
① 操縦する機体が使い慣れたものではない。(初めて操作する機種でした)
② 試験会場の状況・環境が初めてであること。

①に関しては、Phantom4シリーズしか所持していなかったので、正直試験機を見た時はビビりました。ただ今の時代便利なもので、事前にその可能性も想定し(自分自身をほめたい)、YouTubeでプロポの画面を見たり、実際にアプリをダウンロードして、いじったりと試験2日前ぐらいに直前対策(笑)。結果、何とか・・・大丈夫?でした。

一番の難敵は②試験環境。特に視界の悪さはしんどかった。
体育館内で実施されたんですが、暗幕を張っていて室内灯だけで試験。54歳の老眼が入った視力だと見にくい。しかも機体は真っ黒のMavic(汗)。Phantomよりも灯火も見えにくいんじゃないかな?。はじめてつける保護用ゴーグルもズレてきて距離感が全くつかめず、機体が背景と時々同化(汗)。この環境であることは、試験の直前にならないとわからない。普段は屋外飛行なのでここまで見えないことはないのでそうとう焦りました。

と、色々あったものの、結果無事合格なので一安心。

最初でも書きましたが、現時点でこの資格を持っていても何のメリットもなく、民間資格同様に「一定の技能があります」という証明書でしかありません。これが無ければ飛行出来ないわけでもありません。

ただし、今後民間資格がなくなり国家資格に統合されたり、機体認証されたドローンが出てきたときに、色々とメリットが生まれる(制約を回避できる)可能性も考えられます。

なにより、この冬は「ゴルフなび冬号」の発行をお休みし時間に少し余裕ができたので、その時間を活用し、ゴルフ場でドローンを飛行する際に、安心してお任せいただけるようにと取得した次第です。2024年も春から、「戦略好きのゴルファー(私と同類)」の為に、ヤーデージブック制作していきます!

2023年を振り返って

2023年も残すところ数日。年末恒例の今年の振り返り(出来事ベスト3)をしてみたいと思います。例年だと、ゴルフなび冬号のコラムなどの記載していたのですが、今年は冬号をお休み。
そこで、このブログにてまとめてみます。

第3位 HDCPが過去最高に

私は楽天GORAの『JGAハンディキャップ倶楽部』を利用して、スコア登録しHDCPを取得しています。そのハンディキャップが12月末時点で『6.7』。
自分でもびっくりのHDCPになっています。
9月以降のスコアが良く、一気にHDCPが下がっていきました。要因としては、9月以降の業務量が減り、プレーに集中できたからでしょうか(笑)
来年春まで、なんとかキープしたいと思います。
2023年のラウンド回数『34回』。最近の中では一番多かった・・・かな?

第2位 コロナ明けでイベントも通常開催に

5月にコロナが5類になり、イベントも通常開催できる状況に。ゴルフなびでも毎月のコンペ『ゴルフなびコンペ』を表彰式有りに復活。くじ引きで隠しホールを決める『ロトなび9』方式の再開です。

ただ、再開前に感じていたのは、コロナの間開催されていた『表彰式なしのハーフコンペ』のほうが参加者もうれしいのではないか・・・という雰囲気。手軽だし待ち時間もなくすぐに帰れるから。

実際運営する立場でも、ハーフコンペの方が簡単だし手間がかからない。
18ホール希望のプレーヤーが存在するにしても、長い表彰式までの待ち時間はコロナ以前からの懸案事項でした。
今後は表彰式なしのハーフコンペが主流になると感じていますが(18ホール開催でも表彰式なし)、そういうコンペの開催はゴルフ場さんにおまかせ。ゴルフなびのコンペは、それとは違う形(表彰式有り・・・とか)を提案・実施していきたいと考えています。ただ、運営は今よりもう少しスマートにしたいので、2024年に向け改良検討中。

第1位 ヤーデージブックでルール違反を指摘される

良いニュースではないのですが、やはり今年はこの内容がダントツ1位の出来事でした。

※この件の詳細に関しては、過去のブログやホームページに掲載している内容をご覧ください。

今年変更したヤーデージブックの仕様(秋田CCの製品)が、ルール不適合と判断。
えっ!そういう判断をするの?ということで過去商品も確認したところ、それらもルール不適合と判断。結局、計8製品を差し替え対応することに。

製品を使っていただいたゴルファーの皆さん。販売中止になったゴルフ場さん、関係者の皆さん、たくさんの方にご迷惑をおかけしました。
また、応援や激励もいただきました。厄払い?もしていただいた方も。心折れずに2023年を終えられそうです。ありがとうございまいました。

今回の件でR&Aの用具審査などを通じて、ルールやしくみ、審査過程などを知ることができました。いろいろ思うところはありますが、この経験を活かし今後もゴルファーに役立つ製品をつくっていきたいと考えています。

以上、2023年の出来事ベスト3でした。

上記の『ヤーデージブックでルール違反を指摘される』で、2023年のゴルフなびの活動は大幅な変更を余儀なくされましたが、現在、2024年に向けた準備も着々と進行中。来年は迷惑かけない程度にチャレンジングな年にしたいと考えています。

1年間ありがとうございました。また来年もどうぞよろしくお願いします。

いままで一番HDCPが少ない・・・自分でもちょっと怖い(^^;)

ゴルフボールのテスト条件変更は2028年から

2023年12月6日にR&AとUSGAから、新たなボールのテスト条件変更について発表された。公認球のテスト条件を変更することで、飛距離がやや減るという内容で2028年から適用。レクリエーショナルゴルフは2030年1月からとなる。

https://www.alba.co.jp/articles/category/tour/pga/post/lj5kanyvgih/
※ALBANetの記事

同時にJGA(日本ゴルフ協会)にも掲載されている。

http://www.jga.or.jp/jga/jsp/rules/news_detail_22717.html
※JGAの発表

変更の理由は、今後飛距離の伸びに対してゴルフ場の対応などを考慮した場合、持続性が難しくなると判断したからだ。例えば、意図的に作られたハザードが意味をなくしコース改修を余儀なくされたり(ゴルフ場の負担増)、プレーなどの進行にも影響を及ぼしかねないからだ。

ではどこが変わったののだろうか。

現在ボール規則には、大きく6つの項目がある。(ゴルフ用具規則)

1.通則(ゴルフボールの構造)
2.重さ
3.大きさ
4.球体としての対称性
5.初速
6.標準総合距離

https://sports.dunlop.co.jp/golf/contents/function/ball.html

※ダンロップのゴルフボールの規格についての説明

今回の発表は、項目6の『標準総合距離のテスト条件を変える』ということだ。

項目現行条件改定後の条件
クラブヘッド速度120mph(53.3m/s)125mph(55.6m/s)
スピン量2,530rpm2,220rpm
打ちだし角10°11°
標準総合距離(変更なし)317ヤード317ヤード
2023年12月6日発表のテスト条件と現行条件の比較

発表によると、これによる影響は、ロンゲストヒッターは13~15ヤード減。平均的な男子プロは9~11ヤード減。女子プロは5~7ヤード減。私たち一般ゴルファーは5ヤード以下と軽微な変更を想定しているようだ。USGAに図が記載されていました。

正直、ルール変更は一般ゴルファーにとっては、思ったほど大きなものではないと思われる。

このテスト条件の変更が適用されるのが、プロで5年後、アマチュアは7年後。ボールの飛びすぎでゴルフ場の持続性が心配ということだが、その時に日本ゴルフ界がどうなっているかの方が、今は心配です。

【図で検証】カート道路上にあるボールの救済

2023年の9月に開催された『住友生命Vitalityレディス東海クラシック』にて、馬場咲希選手(当時アマチュア)が、「動かせない障害物からの救済」の処置ミスでペナルティを受けた。完全な救済のニアレスポイントを決める際に使ったクラブが違っていて、決定したニアレスポイントが間違っていた為(カート道路の逆側に基点を作ってしまった)、誤所からのプレーで2罰打が課せられた(2ホールで行い、2罰打×2ホール=計4罰打)。

ゴルフダイジェストのWeb記事(2023/09/17) 
https://news.golfdigest.co.jp/news/jlpga/article/160596/1/

このニュースを聞いて、『使用するクラブが違って、2回も逆側にニアレスポイント取れるのか?』と少し疑問に思い調べてみることに。またカート道からの救済について聞かれることも多いので(誤って理解している人もいるので)、ゴルフ規則片手に改めて図を作って整理してみた。

■カート道からの救済方法 (ゴルフ規則16.1 異常なコース状態からの救済 P143)

プレーヤーのボールが、カート道路上に触れていたり上にある場合、またはスタンス区域や意図するスイング区域の物理的な障害となる場合、罰無しの救済を受けることができるとある。
カート道路の救済は、少しゴルフをしていればよく遭遇することなので、知っている方も多い。

ではどこへ救済することが認められるのか?
まずは救済エリアを決めるための基点を決める。基点は完全な救済のニヤレストポイント。そして救済エリアのサイズは、基点から1クラブレングス(パターを除く一番長いクラブ)※但し、ホールに近づかず、カート道路からの完全な救済でなければならない。※以下の図(図16.1a)参照

JGAのホームページ掲載 ゴルフ規則より

この辺りであいまいになりやすいのが、完全な救済のニヤレストポイントと1クラブレングスという言葉の意味。この言葉の定義はゴルフ規則に記載されています。

■クラブレングス(ゴルフ規則 Ⅹ定義 P226)

ラウンド中にプレーヤーが持っている14本(またはそれ以下)のクラブのうち、パター以外で最も長いクラブの長さ。ティーイングエリアや救済エリアを決める時に使用する。
大体のプレーヤーはドライバーになるのでしょうね。

■完全な救済のニヤレストポイント (ゴルフ規則 Ⅹ定義 P224)

この定義には『この基点を推定する時には、プレーヤーはそのストロークで使用していたであろうクラブの選択、スタンス、スイング、プレーの線を特定する必要がある』とある。
したがって、残り距離に対してカート道路が無ければ使っていただろうクラブを選択して、スタンスやスイングの邪魔にならない場所(完全な救済のニヤレストポイント)を決める必要がある。

ニュースなどからすると、ペナルティとなったのは14番と15番ホール。ニヤレストポイントを決める際、14番ホールでは7番アイアンを使用する状況だったのにドライバーを使い、また15番ホールも残り30Yの地点でドライバーを使ってしまったため、誤った場所を基点としてしまった。どちらも、正しいクラブを使っていれば、カート道路の左側ではなく、右側が救済エリアになっていたとのこと。

おそらく馬場選手は、救済エリアのサイズを決める1クラブレングスのクラブ(パター以外の一番長いクラブ)と、基点を決める時のクラブ(カート道路がなければ使用していたであろうクラブ)を勘違いしていたものと考えられる。

しかし、使用するクラブが変わるとニヤレストポイントが変わるのだろうか?と当初の疑問がまだ残っている。ということで、新たに後方から見た図を作ったので、ケース別にニヤレストポイントがカート道路の右側なのか左側なのか、確認してみよう。

<前提条件>
・私のアドレズ時の【かかと~クラブ先端(1Wで125㎝、PWで85㎝)】サイズを参考に図を作成しています。
・カート道路も不明なのでちょっと広めの200㎝。
・クラブヘッドの中心からトゥ側までも5㎝で固定。
・移動する数値は障害物ピッタリで算出しています(実際はストロークに支障がない場所まで、もう少し離れます)

■ケース1

私がPW(ピッチングウェッジ)を使う距離(120Y程度)で、カート道の中心にボールが止まっていた場合の対応。
図のように、左側の方が近いので基点(ニヤレストポイント)となる。

■ケース2

私がPWを使う距離で、カート道の右側から道幅の1/4(50㎝)にボールが止まっていた場合。
図のように、右側が近いのでニヤレストポイントになる。

ケース3

ドライバー(1W)が使える残り距離で、ケース2と同様カート道の右側から道幅の1/4(50㎝)にボールが止まっていた場合。
左側が近いのでニヤレスポイントになる。

つまり、ケース2・3のようなカート道路の位置に止まっている場合は、使うクラブによってニヤレストポイントが右と左で入れ替わってしまう場合があるのだ。(どっちか迷うこともありますが、プライベートラウンドではプレー進行も考慮し、上記の判断基準で大体の見た目で判断することになるでしょう)

さて、使用するクラブが変わるとニヤレストポイントが変わってしまうことがある、ということは分かったが、実際はどうだったんだろうか?
カート道路の救済を受ける際、ボールはカート道路の端でとまっていることが多い。先の図の200㎝幅の道路なら、右左の判断に迷うことはないはずなのだが。(いくらクラブが違っても、右端なら右、左端なら左になるはず)


『住友生命Vitalityレディス東海クラシック』を開催していた新南愛知カントリークラブ美浜コースを調べてみると、どうやら電磁誘導カートを採用しているコースのようだ。

新南愛知カントリークラブ美浜コース 15番ホール 赤丸印あたりの救済だったのかも

この画像を見る限りカート道路は、2本タイヤ幅だけが設置されていて、道幅も狭い(自動運転なのでギリギリで施工している)。秋田カントリー倶楽部さんがこのタイプ。全幅でもおそらく130㎝~150㎝程度。馬場選手のボールが外側(右側)の道路に止まっていた場合、馬場選手の身長(175㎝と私よりも高い)と手の長さからして、ドライバーを使用して基点を決めると、内側(左側)になる場合もありえるだろう。(あくまで推定ですが)

と、長々書きましたが、ここまできてようやくニュースに対する疑問もスッキリ(勝手に)。
プライベートのラウンドで、詳細を求められることは無いと思いますが、ニヤレストポイントの決め方によってはライが全然違うことがあります。しっかり覚えて、堂々と有効に救済を受けましょう